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『How Google Works 私たちの働き方とマネジメント』 [☆☆]

・オフィスのカバ(Highest-Paid Person's Opinion、一番エライ人の意見)も、危険な存在だ。

・一度でも悪党らしき行いをした人間は、ずっと悪党だ。一瞬だけ誠実さを忘れる、といったことはあり得ない。

・悪党の割合にはティッピング・ポイントがある。悪党の割合がクリティカルマスに達すると(それは意外なほど低い)、悪党のように行動しなければ成功できない、とみんなが思うようになり、問題はさらに深刻化する。

・燃え尽き症候群の原因は働きすぎではなく、自分にとって本当に大切なことを諦めなければならなくなったときに起こる。

・嫌いな相手とも一緒に働かなければならない。なぜなら「いい人ばかり」の職場は均質的なことが多く、職場の均質性は悪い結果を招きやすいからだ。

・あえて経験の乏しいエンジニアを採用した。そうすれば「通常は不可能と思われていることすら知らない人材が集まる」からだ。

・良い質問をする人は、好奇心が旺盛で、頭がよく、柔軟でおもしろく、自分がすべての答えを知っているわけではないことをわかっている。まさしく、あなたが求めているスマート・クリエイティブの条件だ。

・ダメ社員を解雇するような不愉快な事態を避けるには、最初から彼らを採用しないのが一番だ。だからグーグルでは、採用プロセスを厳格化することで偽陰性(本当は採用すべきだったのに、採用しなかったケース)が出るほうが、偽陽性(本当は採用すべきではなかったのに、採用したケース)が出るより好ましいと考えている。

・社会に出ようとする若者は、まずどの会社で働くかを考え、次にどんな仕事をするか、そして最後にどの業界で働くかを考える傾向がある。だが、キャリアの出発点においては、この順序はまるきり逆であるべきだ。一番大切なのは、正しい業界を選ぶことだ。

・業界はサーフィンする場所、企業は波だ。常に最大かつ最高の波が来る場所に身を置くようにしよう。

・個人にとって間違いのない選択肢は、値下がりしているモノと補完性のある分野で専門性を磨くことだ。

・データは、それを処理するコンピューティング能力とともに、確実に値下がりしている。

・どんな分野でも、他の人々に一歩先んじる最高かつ最も簡単な方法は、それについて知識を深めることだ。最適な方法は、文献を読むことである。

・ベル研究所では、この長老的な存在を「本を書いた人」と呼んだ。たいてい特定の分野で必読とされる本や論文を書いていたからだ。

・作家として成功した秘訣を聞かれ、こう答えた。「読者が読み飛ばしそうな部分を削る」。

・あとで読み返すかもしれないメールを受け取ったら、件名に内容を説明するキーワードをつけて自分に転送しておこう。未来の自分はどうやってこのメールを検索するだろう、と考えてみるのだ。あとで検索するときには、きっと同じ検索語を使うだろう。

・家族のパスポート、免許証、健康保険証などをスキャンして、キーワードを件名に入れて自分に送るようにしている。万が一、旅先でこうした書類を失くしてしまっても、ネットに接続できれば簡単にコピーが手に入る。

・「すべてがコントロールできていると感じるのは、十分な速度が出ていないサインだ」とはF1ワールドチャンピオンとなったレーサーのマリオ・アンドレッティの言葉である。

・イノベーションとは「新たな大ブーム」をつくりだすことだ。少なくとも「新たな流行語」であることは間違いない。

・新しアイデアを思いつくだけの頭の良さと、それがうまくいくはずだと考えるだけの頭のおかしさを持ち合わせた人材を採用しよう。

・新しいアイデアに投資をしすぎるのは、投資が足りないのと同じぐらい問題である。あとで失敗を認めるのが難しくなるからだ。数百万ドルを投じたアイデアをボツにするのは、数千ドルしかかけていないアイデアよりずっと難しい。

・クリエイティビティは制約を好むのだ。絵画に額縁があり、ソネットは14行と決まっているのはこのためだ。

・破壊とチャンスに満ちあふれているのが輸送業界だ。すべての車が自動運転になったら何が起こるだろう。タクシー料金は下がり、反応も早くなることが予想され、その結果、車の所有形態は変わるだろう。車を所有する唯一の理由は移動手段としてでなく、趣味のためになるだろう。




How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス)  ―私たちの働き方とマネジメント

How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント

  • 作者: エリック・シュミット
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2014/10/09
  • メディア: 単行本



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