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『正直に語る100の講義』 [☆☆]

・成功者に学ぶ、成功例を参考にする、というのは間違いではない。ただ、一つ気づいてほしいことがある。売れているものが既にあるなら、同じものはもう売れない、ということだ。

・成長するものの先を切ると、本数が増え、綺麗に生え揃う。

・「長くなったら刈る」ものだと思っていた。それは間違いなのだ。芝を刈る目的は、芝を増やすことであって、つまり、芝の本数を増やし、緻密で綺麗な芝生を作るために、頻繁に刈るのである。

・隣のお爺さんは、樹のてっぺんを毎年カットしていると話していた。そうすることで伸びないけれど枝ぶりはよくなるらしい。

・一部の人は、自分の「将来」というものを他者が作ると認識している。たとえば、「政府に何とかしてもらわないと困る」と本気で考えている。

・餌をくれないのが間違っている、と訴えるのは、飼われている家畜やペットだけである。

・感情に流された判断というのは、感情によって変化しやすく、結果的に後悔しやすくなる。

・プロは最初にデザインする。アマチュアは作りながらデザインしている。この違いだと思う。

・「自分の目で見ないと信じられない」と言う人ほど、見て騙される。

・現在の子供や若者は、既にデータが人質に取られた状態で、一生を送ることになる。子供の時のちょっとした悪さが、50代になって要職に就くときに悪意で利用されることだってあるだろう。

・平和の作り方というのは、「平和を!」「戦争反対!」と絶叫し大勢で行進するのではうまくいかないように思う。むしろ、こういった風景はファシズムに近い雰囲気に感じられる。

・「優しさ」というのは、結局のところ、自分の時間をどれほど差し出せるか、ということ。

・貧乏人は金と言い、金持ちはお金を言う。つまりは、この差なのか。

・幼い子供に、敬語を含め、丁寧な言葉遣いを教えることは、親ができる最も大切な教育の一つである。言葉を正せば、それに身が染まってくる。

・「なんでも、頭を下げておけば良い」という卑屈な文化が日本にはある。

・偉い人が頭を下げる現場にいるマスコミは、なんだか自分が偉くなったように錯覚して、物言いまで横柄になっている。

・世界遺産とか、お墨付きを外国からもらおうとする文化が情けない。

・欧米は、こういったお墨付きを後進国に与えることで、欧米が世界の支配的立場にあることを保持している。非常に上手いやり方だ。



正直に語る100の講義

正直に語る100の講義

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2016/08/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



正直に語る100の講義

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  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2016/08/01
  • メディア: Kindle版



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