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『賢く「言い返す」技術』 [☆☆]

・「武器を持てども使わない」、それは、武器を持たずに無防備でいることよりも、はるかに心強くいられる状態なのだから。

・戦いの基本、それはまず相手の心理を知ることにある。

・序列をつけないと落ち着かない。そして、自分より上に位置する人をうらやむ──。そこが、人の世の怖さだと思う。

・詩人の寺山修司は「醒めて、怒れ」と言っているが、けだし至言である。攻撃を受けたからといって、自分も感情的になりすぎて、同じ土俵に立ってしまったら相手の思うツボ。あくまでクールに、「醒めて怒る、醒めて言い返す」のだ。

・大切なのは、ガンガン攻撃されていても、心の中で「これは場数を踏んでいる状態なんだ」と自分に言い聞かせることだ。「これで今日もまた場数を踏んだな。じゃあ、この「場数ポイント」を百個ためれば無敵になれるな」と心の中でつぶやいてみよう。

・自分を攻撃してくる人に対して、「いい人」になる必要はない。むしろ、「いい人になりすぎない」ように注意することが重要だ。

・ある人に、ひどく批判されたとする。その人は「あなたのためを思って言っている」と言っている。しかし、ものすごく体が疲れたり、心がドーンと落ち込んだりする場合は、悪意のある攻撃とみなすほうがいい。自分の心と体は「リトマス試験紙」なのである。

・この「おじさん」は実はつらい立場なのかもしれない。というもの、「おじさん」は年を取っているが、上司というわけではなく、単なる同僚なのだらか。

・この「おじさん」がなぜいい年をして、役職についていないかを考えてもいい。「言っている意味わかる?」というような言い方をして、周囲の反感を買って、良好な人間関係を築けずに、この年まできたのかもしれない。

・「いじめの四層構造理論」という考え方がある。それによると、いじめというのは加害者と被害者の二者関係だけで起こるのではなく、その他に、「傍観者=見て見ぬフリをしている人」と、「観衆=はやし立てて面白がってみている人」がいるという理論だ。この「傍観者」の割合が増えれば増えるほど、いじめは起こりやすくなる。

・会社員だって、「毎日会社に行くだけでお金がもらえてラクだ」という見方もできる。隣の芝は誰にとっても青く見えるものだ。

・「あなたを嫌いになりたくない」――これは、あらゆる不毛な言い争いやトラブルに終止符を打つ、「ほとけの一言」だ。

・常に、まわりに合わせて物事を決め、相手の顔色をうかがう。こういう人は、自分の人生すら他人のモノサシで測ろうとする。結局、「他者の欲望」を満たすことでしか、自分の存在を実感できないということだ。

・自分のモノサシを持つ方法がある。それは、「他人の要求をがんばって断る」ということだ。「ちょっと断る」だけでもいい。

・場数を踏まなければならない。悩みやつらさを、周囲に「ちょっと言ってみる」ことを何回か繰り返していると、だんだん言えるようになる。



賢く「言い返す」技術: 人に強くなるコミュニケーション (単行本)

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賢く「言い返す」技術

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