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『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学』 [☆☆]

・メンデルの論文がほとんど注目されなかった1つの理由は、その時代の非常に優れた生物学者でも、メンデルが使ったような単純なレベルでさえ数学的用語で考える習慣がなかったことである。

・これらの動物は体中が黒い毛になる遺伝子を持っている。しかしながら、黒い毛を産出する酵素は、ある温度(たいてい35度前後)以上で不活性となる突然変異を持つ。動物は体温をこの温度以上に維持するため、体毛のほとんどは明るい。しかしながら、末端となる脚、耳、鼻、尾などの温度は25度あたりなので、これらの部位の毛は黒くなる。

・ヒトの場合、テロメア配列はTTAGGGで、この配列が約2500回繰り返されている。ヒトの染色体は、DNA複製と細胞分裂の周期を終えるごとに、テロメアDNA50~200塩基対を失う場合がある。20~30代分裂すると、染色体は細胞分裂ができなくなり、そして死を迎える。

・骨髄幹細胞や生殖細胞のように絶えず分裂している細胞は、テロメアDNAを維持している。テロメラーゼとよばれる酵素が、失われたテロメア配列を補充する。

・極東全域にトリインフルエンザが広がり、養鶏は、ある意味「危険な」職業となりつつある。

・学名のAcinonyxは、ギリシア語で「動かないつめ」を意味し、ネコ科の中ではチーターだけがつめを引っ込めることができない。

・現在、野生のチーターは1万2000頭ほどだが、約1万年前に数頭を残して絶命したため、その大半がほぼ同じ遺伝子配列を持っている。

・フグのゲノムは脊椎動物で知られている中で最も小さい。ヒトとほぼ同数の遺伝子を持ちながら、ゲノムのサイズは約8分の1である。2つのゲノムはよく似ていて、そのゲノムはまさしく「ヒトのダイジェスト版」である。



カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学 (ブルーバックス)

カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学 (ブルーバックス)

  • 作者: デイヴィッド・サダヴァ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/05/21
  • メディア: 新書



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