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『クーデターの技術』 [☆☆]

・レーニンとスターリンをモデルに書いた小説『動物農場』が代表作だが、当時この作品は自由主義の大国であった英国においてすら出版できなかった。英国とソ連が同盟関係にあったからだ。

・封建主義から資本主義へ、資本主義から社会主義へという歴史発展の道を描いていたが、社会主義は封建主義になってしまい、結局、資本主義へと回帰した。

・レーニンは楽観論者であると同時に即行論者であった。

・ペトログラード占拠の計画を立てるのに、フィンランドの話から始める必要はないだろう。あまり遠くから話を進めると、大抵の人は途中で落後してしまうものだ。

・教養人とは、言ってみれば、詭弁や、心理学的な感情のひらめきとかに冒されたヨーロッパ人にすぎない。

・人はその歩き方を見れば、その人の人格がわかると言われている。

・イエズス会の修道士達に肉体労働をさせたいと思うならば、彼らをなくてはならない人間と取り扱ってはならない。

・戦争のおける戦略は、国家の政治上の利害に従わなければならない。戦争は、常に政治的な狙いをもっている。戦争は、国家の政策のひとつの側面にすぎない。

・人が戦争をするのは、生きるためであって、死ぬためではない。

・およそ、国民は、美点よりも欠点に基づいて判断されると言う。

・報道の自由を理由として、新聞が虚偽の事実を報道することが禁じられたことも一度もない。

・昔からドイツでは、「愛国者とは、良きドイツ人の歪んだ姿だ」と言われている。

・ほとんどすべての独裁者は、ある出来事について人を評価する時、ある特徴的な判断基準を用いる。その判断基準とは嫉妬心である。

・すべての独裁者と同様、ヒトラーも自分より劣ると思える人しか好まない。



クーデターの技術 (中公選書)

クーデターの技術 (中公選書)

  • 作者: クルツィオ・マラパルテ
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2015/03/09
  • メディア: 単行本



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