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『未来を生きるスキル』 [☆☆]

・「俺デジタル苦手だからさ」と堂々と言って許されたりするような、変化を経験していない人がたくさんいます。

・いま日本が心配しなければならないのは、技術が急に変化して仕事がなくなることよりも、急に変化することが嫌で変われないという、もっと手前のことなのです。

・携帯電話とデジタルカメラは別物である以上、デジタルカメラの画質をどれだけ上げても、携帯電話の機能には追いつきません。

・選ぶ側としていつまでも対象を取っ替え引っ替えするような自己啓発的な自己投資ではなく、「選ばれる側」として、切り捨てられない存在になれるような自己投資をすることが必要なのです。

・「自分とは価値観や立場の違う人たちと関わる」必要性があります。なぜなら、サードプレイスは、自分ができないことをできる人たちと関係を築き、みんなから与えられる恩恵にあずかりながら、みんなができないことを自分が与えていく場所だからです。だからこそ、「自分と違う人」と関わらなければならないのです。

・多くの日本人は英語で何かをするために勉強しているのではなく、この国の中で英語を話せない人より相対的に評価されるから英語を勉強しているだけなのかもしれない。

・今は「大学では何をどのように学ぶのか」を知らない学生が大半を占めるため、「授業の受け方」「ノートの取り方」から説明しなければならないのです。

・集団というのは限られた人の組み合わせなので、どうやってもその集団では活かせるものがないということは起こり得ます。

・イギリス人のメンタリティの中で、「Anywhere」な人々と「Somewhere」な人々の分断が生じつつあるということです。

・Anywhereな人々というのは、多様性に寛容で、どこにでも適応することができ、学歴も流動性も高い人たち。

・Somewhereな人々は、慣れ親しんだ環境を愛し、多様性に不寛容で、学歴や流動性が低い人たち。

・家族のコミュニケーションがネットワーク化することでフラットになり、友だちと交わすものと変わらなくなると、親の権威が薄れ、家族を特別なコミュニケーションの場にしていた条件がひとつなくなることになります。

・日本では、差別の問題を気持ちの問題に帰着させがちな面があります。気持ちを受け入れただけで話が終わってしまい、排除の仕組みまでを問題にしないことがあるのです。

・排除の仕組みを変えていく方に向かうのが差別をなくすことなのに、「気持ちを根底から変えよう」みたいな話ばかりされるから、なかなか仕組みにまで頭が回らない。



未来を生きるスキル (角川新書)

未来を生きるスキル (角川新書)

  • 作者: 鈴木 謙介
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/05/10
  • メディア: 新書



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