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『いまどきネットだけじゃ隣と同じ 「調べる力」』 [☆☆]

・ラジオを情報収集の中心においている層が15%存在する。中心は40代から50代男性。

・経済新聞と業界紙だけを見て、会議で語る人がいたら、信用されないだろう。「昨日、有楽町にオープンした店に行ったのですが、驚いたことに客層が…」といった生情報を見てきた人がもっとも強い。

・検索を成功させるための最も重要なスキルは、適切なキーワードを選択する能力である。

・基礎知識がないと、検索も上手にできない。検索がうまくいかない人は、リアル世界での知識、つまり、人・本・街などで調べる力が足りないのだ。

・日差しが斜めに教室に差し込むなかで、一生懸命に説明する先生の声。そうした複合的な周辺情報が、先生の話している内容とセットになって記憶されるのである。言葉だけで覚えるよりも、五感が動員されるだけ、人は忘れない。リアルな世界で学ぶメリットはそこにある。

・世の中の全員が、ブログやSNSで近況を語るようになり、ツイッターでつぶやきをするようになったら、時代のリアルな空気というものは、ネット上で作られる部分がもっと増えるだろう。

・考えてみれば、インターネット上で話題になっていることも、現実の社会で活躍する人々、テレビ・新聞・雑誌・単行本などの伝統的メディアの内容、街で売れているもの・イベントなどについてだ。ということは、みんながネット上で意見をつぶやきをするようになっても、やはり、そこで語られることの根っこは、現実世界のほうにある。

・マーケティングとは、価値を生みだし、伝え、届けること。

・「価値」には、ふたつの方向が考えられる。「S(ソリューション)型価値」と「D(ドリーム)型価値」である。ソリューション、つまり消費者が問題であると感じていたことを解決するのが、「S型価値」ということになる。ドリームは、文字通りの夢。消費者に新しい夢を与えてくれれば、それが「D型価値」である。

・ファブレスとは、自分では工場を持たないこと。ナイキや任天堂などもファブレス企業である。

・「無知はわれらを不自由にする」のである。だから、調べて、分析して、考えるのだ。

・ミニブログのツイッターは、他人が調べた1次情報を集めるのに便利である。

・シーズとは、技術のタネだ。ニーズとは、心のネタである。タネとネタがうまく出会えば、その商品はヒットする。

・書店というところは、本を買うところだ。同時に、「書名」というカタチで「時代のコンセプト」を展示してあるギャラリーでもある。

・いまの社会的な気分を知るためには、劇場で見るほうが効果的である。スクリーンの映像に対して、まわりの観客がどのような反応をしているかを観察できるからだ。これは、DVDを居間で鑑賞するときには、決して得られないものである。

・30時間とは、海外駐在員向けの短期集中講座の最低単位。つまり、これだけ集中して学ぶと、新しい言語も、基礎的な部分は学べるのである。

・大学の場合、通常、90分授業×30回で4単位となる。

・ジャーナリズムは、社会の問題を追及する。だが、日々の生活には、楽しいディテールもある。とくにマーケティングに携わる人は、そうした日常のゆとりの部分を感じ取れないと、商品開発はうまくいかない。

・アナログという形式ではなくて、専門家によるチェックを受けた情報として、いまのところは、アナログの新聞・雑誌・本などが重要だ。



いまどきネットだけじゃ、隣と同じ!「調べる力」 (アスカビジネス)

いまどきネットだけじゃ、隣と同じ!「調べる力」 (アスカビジネス)

  • 作者: 関沢 英彦
  • 出版社/メーカー: アスカ・エフ・プロダクツ
  • 発売日: 2010/04/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:関沢英彦
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