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『スヌープ! あの人の心ののぞき方』 [☆☆]

・人の持ち物は実際に会ったり親友の証言を聞いたりするよりも、パーソナリティについてずっと多くを語ってくれることがある。

・後知恵バイアスを目の当たりにした。聴衆に予想してもらわずに結果を話すという失敗をおかした。すると、いつもなら、ほう、とか、へえ、という反応があるのに、みんな意外でもなんでもないような顔をしていた。

・直接会うと、人はあらゆる手を尽くしてアイデンティティを隠してしまうけれど、部屋では少しずつ手がかりが築かれていくので、隠しづらくなる。

・「快適な環境で働く社員の方がはるかに仕事に専念し、組織の利益となる貢献をしやすい」そうだ。「快適」というのは、肉体的な状態だけでなくもっと広い範囲を指す。人が作る心理的な環境も大事なのだ。

・他人に向けたアイデンティティ・クレイムは、人にどう思われたいかを示している。意図したメッセージが受け手に理解されることが大事なので、他者に意味の通じる物が使われる。

・タトゥーはおおむね、他者に向けたアイデンティティ・クレイムの典型だと考えられている。特定の価値観や傾向や愛着を告げるだけでなく、それを消せないことから、その価値観をこれからも持ち続けると本人が見こんでいることを示している。

・誰だって、よく知っている人たちと表面的にしか知らない人たちを頭で区別はできるけど、二つの違いはどこにあるのかはっきりさせなくてはならないとなると、とたんに難しくなる。具体的に言うと、あった最初の日に知らなかったのに、1000日たつと知るようになるのはどんなことなのか、ということ。

・個人的な細かいことを知ると、相手への親しみが増すことがある。

・アイデンティティとは、過去に起こったことと現在の自分を理解するために自分が語っている自分の物語だ。そういう見方をすると、物語は真実である必要がない。

・(男性よりも)女性が、社会的地位の(高い人よりも)低い人が、自殺願望の(ない詩人より)ある詩人が、"I" "me" "my"を高い頻度で使う。

・間違いを指摘した相手に嫌な思いをさせることで、ナルシストは相手が引っ込んだのだから自分が正しいに決まっている、と自信を取り戻す。

・ナルシストのもう一つの特徴は、ほめ言葉を際限なくのみこめる能力があることだ。

・意識してやっていることは、無意識にやっていることよりも手を加えやすい。

・本当に整理上手な人は、オフィスが散らかっているとなかなか仕事に集中できないが、整理上手のふりをしているだけの人は、本棚の本がアルファベット順に並んでいなくても気づくことさえないだろう。

・誰かをそれらしく演じるには、その人が何を考え、どんな生活をし、どんなふうに世界を見ているか学ばなくちゃならない。

・いつもの習慣を変えるよう要求されたときの脳の前帯状皮質(ACC)という部分の反応パターンを見ると、保守派はリベラル派より、変化に対して神経の抵抗が強い。

・人間と同じく、リスやカラスやネズミやハムスターの研究からも、物を集めてくる習性は深く根づいたものであることがわかっている。ぼくたちは貯蔵する。

・病的に収集癖がある人たちは、収集癖がない人たちのグループと普通の能力の範囲については変わらないものの、全員が脳の前頭前野の中央部に損傷を受けていた。

・持ち主が散らかったものをいくら隠そうとしても、それはうわっつらだけのこと。骨の髄まできちんとした人であれば、表に出ていない物まで正しいところに置かれていないと、気分が落ち着かないものなのだ。

・地図はさまざまなことに関心がある人が持っている傾向があって、違う思想などを受け入れる進取の気性を示す手がかりだ。



スヌープ! あの人の心ののぞき方

スヌープ! あの人の心ののぞき方

  • 作者: サム・ゴズリング
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/11/21
  • メディア: 単行本



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