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『刀語 第四話 薄刀・針』 [☆☆]

・どんな人間であれ──同性に対するときと異性に対するときとでは、接し方が変わる。それは剣士が人を斬るときでも然りだ。男を斬るときと同じように女を斬れる剣士はいない。

・異性を殺すのに抵抗を覚える者。異性を殺すのに興奮を覚えるもの。極端に言えば、誰もがこのふたつのどちらかに分類される。

・逃げようという考えがまるでないところを、果たして頼もしいと取るべきなのか、ただのばかだと取るべきなのかは、微妙なところだ。

・本物の亡者に成り果てるくらいなら、金の亡者のほうがよっぽど上等だ。

・即決即断、迷いなし。考えるとは、迷うことだ。

・なるほど、いい手だ──相手の武器を拷問に使おうとは……それならば肉体面もさることながら、精神的に与える屈辱も見込める。

・知恵比べなら分は悪いが──騙し合いで負けるとは思わない。



刀語 第四話 薄刀・針 (講談社BOX)

刀語 第四話 薄刀・針 (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/04/03
  • メディア: 単行本



タグ:西尾維新
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