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『天才! 成功する人々の法則』 [☆☆]

・トップクラスの学生の総練習時間は、ひとりあたり1万時間に達していた。優れた学生グループの場合は8000時間。将来の音楽教師グループでは、4000時間を少し上まわる程度だった。

・アマチュアは子供のころ、週に3時間以上は練習しなかったし、20歳時点の練習時間の合計は2000時間だった。プロの場合は、毎年、練習時間がだんだん増えていき、20歳のころには、合計が1万時間に達していた。

・頂点に立つ人物は他の人より少しか、ときどき熱心に取り組んできたのではない。圧倒的にたくさんの努力を重ねている。

・IQが高いと、物事を専門的に深く考えがちだ。雑学は敬遠する。

・IQはバスケットボールチームにおける身長みたいなものだ。一定の高さを越えると、身長は大きな問題ではなくなる。

・オッペンハイマーは周囲に、オッペンハイマーの視点で物事を見させることに成功したのだ。

・実践的知能には「誰に何を言うかを理解し、どのタイミングで言うか、そして、どのように言えば最大の効果があるかも承知している」ことも含まれている。いわゆる「物事の進め方」だ。すなわち、知識のための知能ではない。状況を正しく読み、自分の望みを手にいてるための知能である。

・権利意識を学ばなかった。学んだのは遠慮だ。些細なことに思うかもしれない。だが、世界をうまく渡って行くためには、致命的なハンディキャップだった。

・ヤツが動くなら、こっちも動いてやれと。そのような姿勢を見せることで、お互いの自制がはたらき、基本的な平穏と安定した秩序が保たれている。

・突然、保守的な法律事務所の望まない仕事である敵対的買収や訴訟が、どの法律事務所も欲しがる仕事になった。そしてそのとき、にわかに重要性を増したその分野の専門家は誰だったか? かつては主流になり得なかった二流の法律事務所。10~15年前、由緒ある事務所に就職を断わられた者たちが立ちあげた小さな法律事務所だ。

・ふたつの選択肢があるとしよう。ひとつは年棒7万5000ドルの建築家の仕事。もうひとつは年棒10万ドルで、残りの人生を毎日、有料道路の料金所で働く仕事。さて、あなたはどちらを選ぶだろう?

・「名誉の文化」は、山岳地帯や土地が肥沃でない地域などに根づきやすい。

・家畜を飼う土地の文化は、作物を育てる土地の文化とは大きく異なる。農民が生き残れるかどうかは、共同体のなかで他の仲間と協力し合えるかどうかにかかっている。だが、牧夫は独立の生活を営む。

・自分の面子がわずかでも傷つけられれば、戦うことに異存はない。それが「名誉の文化」である。

・南部では、全米の他の地域と較べて殺人の発生率が高い一方、窃盗や路上強盗など「赤の他人」による犯罪の発生率は低い。

・辺境の地では、暴力は経済的利益のために起こるのではない。個人の尊厳のためだ。人間は自分の名誉をかけて戦うのである。

・コックピットはふたりの人間が作業するためにデザインされている。操縦がもっともうまくいくのは、一方が相手の行動を点検・確認するとき、あるいは双方が協力するときだ。

・飛行機ではひとつのミスも許されない。最初からふたりが積極的に協力して操縦する場合の方が、ひとりが操縦桿を独占し、もうひとりがスペア要員として搭乗しているだけの場合よりも安全度は増す。これは昔からの明白な事実だ。

・過去の例を見れば、機長自身が操縦桿を握っているときの方が、はるかに墜落事故は起きやすい。飛行機は、経験の乏しい方のパイロットが操縦する方が安全だ。経験の豊富な機長は経験の少ない副操縦士に遠慮なくものが言える。

・こっちが言い返さなければ押し切られる。

・着陸方法を決めるとき、失敗に備えて代替案を考えておくことになっている。

・欧米のコミュニケーションは、言語学者の言う「話し手本位」だ。考えを明瞭に、曖昧さを残さずに伝えるのは、話し手の責任とみなされる。だが、他のアジア諸国と同じく韓国では「聞き手本位」だ。会話の意図を読み解くのは聞き手の責任である。

・言語は変容のカギとなる。英語を話すとき、厳密に定められた自国のヒエラルキーの階層、形式張った尊敬、形式張らない尊敬、慇懃、親しい、率直から解放される。そして、まったく別の遺産を持った文化と言語に参加できる。

・授業で習ったからといって、実践できるわけではない。間違えれば、平手打ちが待っているのかもしれないのだから。

・人間が簡単に記憶できるのは、二秒間で言えたり読めたりするものなのだ。

・数学とは能力ではなく態度である。試みることを厭わなければ、数学が得意になる。

・「長時間にわたってトレーニングを積める機会」こそが「並外れた好機」なのである。

・人間とは、周囲の他者の協力を上手に得ることができないかぎり、どんなに高い能力を備えていても、成功はおぼつかない。



天才!  成功する人々の法則

天才! 成功する人々の法則

  • 作者: マルコム・グラッドウェル
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/05/13
  • メディア: ハードカバー



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