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『刀語 第三話 千刀・ツルギ』 [☆☆]

・あなたには、わかっていたはずだ。敵うはずがないということを。叶うはずがないということを。

・間違いを正すというのは、容易なことではないんだ。けれど、それでも、最低限、間違いを間違いだと、示すことくらいはできるだろう。

・普通のことを普通にできないから異常者なのだ。普通にやってもどうしたってどうしようもない異常をはらんでしまう。

・大局を指揮するのを本分とする軍師であるがゆえに、個人個人と接することになる小さな状況は、案外不慣れなのかもしれない。

・彼らには、覚悟、あるいは、そういう自分になるのと引き換えに、捨てたものがあったはずだ。

・いいか悪いかで言えば、いい。正しいか悪いかで言えば、とても悪い。

・信じるよ。だって、信じたほうが面白そうじゃないかね、そういう話は。

・彼女の記憶力なら忘れているということはないにしても、まず間違いなく、重要な記憶には位置づけていないだろう。言われなければあえて思い出すことはあるまい。

・自治区──などと言えば聞こえがよいが。実際は、国は管理をなかば放棄しているに等しいのだ。

・覚悟もなしに手に入るものがあるとは、あたしにはどうしても思えないからね。

・酒の無理強いは酒呑みの恥じだ。

・「一体、何のために戦う?」 いちいちそんなことを訊かなければならないくらいだったら、そもそもあなたは戦わなければよいのですよ──何のために戦う? 何のため? そんな余裕のある言葉、聞きたくもありません!

・神様は救ってはくれない。神は仕えるものなのだ。神が自分に何をしてくれるかではなく、神に対して自分が何をできるかを考えねばならない。

・戦わずに勝てるなら、そのほうがいいのだ。勝手に自分を不利だと思い込んで、勝てない、勝てるはずがないと、精神的に折れてくれたら、そのほうがいい。



刀語 第三話 千刀・ツルギ

刀語 第三話 千刀・ツルギ

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:西尾維新
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