『残念な人の仕事の習慣』 [☆☆]
・金融商品に手を出して痛い目に遭っている人も多いだろう。そういう人の典型的な行動は「上がったら買う、下がったら売る」である。しかし、天井買いの底値売りでは絶対に勝てない。
・日々の仕事を、二流は「単純作業」と嘆き、一流は「実験の場」として活用する。
・「無価値な熟練」は世の中にあふれている。ツールの導入や、仕組みの変更によって会社から無意味な熟練を排除し、人間にしかできない仕事だけを残し、しかもその人間に常に新しい挑戦の機会を提供する企業だけが、成長することができる。
・会社全体を見て、売上と利益の総面積を最大化するためにはどうすればいいかという発想を持てるようになれば、つまり部分最適ではなく全体最適な視点をどれだけ持てるかが、普通以上に考えられるかどうかを左右する。
・特定のメニューを格安にすると、当然ながら、そのメニューの注文が多くなる。つまり、そのメニューばかり大量につくっていると、自然と調理技術が向上するというのだ。サービスメニューを毎月変えていけば、そのうちすべてのメニューで調理の腕が鍛えられることになる。
・普段から顧客満足度を考えていないスタッフは、残念な習慣に慣れてしまっているため、客から言われなければ気付けない。
・高い成果を上げる人間は、自分の中に持っている品質基準が高い。いや、品質基準が高くないと、高い成果は出ない。
・呼び出しボタンにはデメリットもある。「呼ばれたら行く」ではなく、「呼ばれないと行かない」という従業員の習慣を強化してしまったのではないか。
・使う言葉は慎重に選ばなければならない。なぜなら、発せられた言葉は人の奥深くにある人生観を表すものだし、また自分の発した言葉によって自分自身も影響を受けるからである。
・質問には、必ずその前提条件がある。残念な人は前提条件を踏まえずに答える。
・「どう思う?」と聞かれても、どう答えたらいいかわからない。質問の意図がわからないとき、勝手に想像して答えてはずしてしまうのも時間の無駄である。
・「どう思う?」と質問する人も、それに何も考えずに答える人も残念ということである。
・長い話というのは、興味のない話、意図と外れた話である。落語は30分通しで聞けるが、つまらない話は2分も聞き続けられないのと同じである。
・的確な質問をするのは難しい。的確な質問が考え出された時点で、自分の考えは相当整理できているからだ。
・アメリカのインタビューはかなり違う。インタビュアーは、ゲームが動いた状況で何を「考えていたか」を聞くことが多い。「What were you thinking?」という質問である。聞かれた選手は、その状況に対する自分の解釈と、とった行動の背景にある考えを説明するのである。
・自分が決められる立場にあり、その結果を話すときに「なります」という言い方をするのは、どう贔屓目に見ても、主体性を持って仕事をしているようには思えない。
・嫌な言い方というのは、相手がどう答えていいかわからない言い方なのだ。
・結局相手にどうこうしてほしいのではなく、自分自身が納得したいだけなのだ。
・言いたいことや思ったことがあったら、すぐに言わないと気が済まない──。これは考え直すべき習慣である。
・聞いてほしいことがあるのなら、自分のタイミングではなく、相手のタイミングで話しかける必要がある。
・実は、相談やクレームというのも、現状分析をしたわけではなく、本人の不満をぶつけているだけのケースが多いのだ。
・抽象的なことばかり言って、具体的なことを言えないのは、残念な人の特徴である。
・仕事のスピードを劇的に上げるには、同じ量を半分の時間で仕上げる、あるいは同じ時間で倍の量をこなそうとしてみればよいのである。人間は自分で思っているより能力が高い。
・遅くまで会社で仕事をしている人は、仕事を早く切り上げてまでやりたいことがない、という傾向にあると思う。早く終わらせるインセンティブがないのである。
・面白い仕事とか、面白くない仕事というのは基本的にないと思う。面白い仕事の仕方と、面白くない仕事の仕方が存在するだけである。
・職業に貴賎はない。しかし、社会的評価の高低と報酬の多寡があるのは事実である。
・結局のところ所得はどれだけ替わりがきく仕事をしているかと、勤務先のビジネスモデルの二つでほとんど決まるのだ。
・我々も社内で、あるいは労働市場で選ばれているのである。選ばれないと感じている人は、自分が選ぶということに敏感になることから始めてみてはどうだろう。あなたの選び方のこだわりが、相手からの選ばれ方と比例する可能性があるからだ。なんでもいい加減に選ぶ人は、いい加減に選ばれる。安いものばかり選ぶ人は、安いかどうかで選ばれてしまうものだ。
・「日本の政治がダメだ」「総理大臣のリーダーシップがない」と批判する人に、「じゃ、今から首相のところに連れて行くから、ディスカッションしましょう」と言うと、多くの人は挨拶程度しかできないだろう。
・自分で経験したことを本によって整理することはできるが、本で読んだことを経験に生かすのは難しい。
・我々は生活を楽しむためのSomething New──何か新しいもの──やヒントを探しに店を訪れる。必要なものを求めることだけが買い物ではない。
・時々カバンを売り物である平積みの本の上に置く不謹慎な客を見かけるが、そういう人は雨の日でカバンが濡れているときにも構わず同じことをする。
・牛丼戦争は時折新聞紙上を賑わす話題である。彼らが値付けにあたって見ているのは競合他社ではない。その他ファストフードやコンビニの価格である。
・八百屋がスーパーに敗れ、スーパーがコンビニに敗れた。その次はぐるっと回って御用聞きがコンビニを破る。
・ビジネスの世界では、3パーセントや5パーセントのコスト削減は難しいが、30パーセントのコスト削減は意外に簡単だと言われている。
・現状の枠組みを壊して新しい枠組みをつくれば、30パーセントのコスト削減はそれほど難しくない。
・日々の仕事を、二流は「単純作業」と嘆き、一流は「実験の場」として活用する。
・「無価値な熟練」は世の中にあふれている。ツールの導入や、仕組みの変更によって会社から無意味な熟練を排除し、人間にしかできない仕事だけを残し、しかもその人間に常に新しい挑戦の機会を提供する企業だけが、成長することができる。
・会社全体を見て、売上と利益の総面積を最大化するためにはどうすればいいかという発想を持てるようになれば、つまり部分最適ではなく全体最適な視点をどれだけ持てるかが、普通以上に考えられるかどうかを左右する。
・特定のメニューを格安にすると、当然ながら、そのメニューの注文が多くなる。つまり、そのメニューばかり大量につくっていると、自然と調理技術が向上するというのだ。サービスメニューを毎月変えていけば、そのうちすべてのメニューで調理の腕が鍛えられることになる。
・普段から顧客満足度を考えていないスタッフは、残念な習慣に慣れてしまっているため、客から言われなければ気付けない。
・高い成果を上げる人間は、自分の中に持っている品質基準が高い。いや、品質基準が高くないと、高い成果は出ない。
・呼び出しボタンにはデメリットもある。「呼ばれたら行く」ではなく、「呼ばれないと行かない」という従業員の習慣を強化してしまったのではないか。
・使う言葉は慎重に選ばなければならない。なぜなら、発せられた言葉は人の奥深くにある人生観を表すものだし、また自分の発した言葉によって自分自身も影響を受けるからである。
・質問には、必ずその前提条件がある。残念な人は前提条件を踏まえずに答える。
・「どう思う?」と聞かれても、どう答えたらいいかわからない。質問の意図がわからないとき、勝手に想像して答えてはずしてしまうのも時間の無駄である。
・「どう思う?」と質問する人も、それに何も考えずに答える人も残念ということである。
・長い話というのは、興味のない話、意図と外れた話である。落語は30分通しで聞けるが、つまらない話は2分も聞き続けられないのと同じである。
・的確な質問をするのは難しい。的確な質問が考え出された時点で、自分の考えは相当整理できているからだ。
・アメリカのインタビューはかなり違う。インタビュアーは、ゲームが動いた状況で何を「考えていたか」を聞くことが多い。「What were you thinking?」という質問である。聞かれた選手は、その状況に対する自分の解釈と、とった行動の背景にある考えを説明するのである。
・自分が決められる立場にあり、その結果を話すときに「なります」という言い方をするのは、どう贔屓目に見ても、主体性を持って仕事をしているようには思えない。
・嫌な言い方というのは、相手がどう答えていいかわからない言い方なのだ。
・結局相手にどうこうしてほしいのではなく、自分自身が納得したいだけなのだ。
・言いたいことや思ったことがあったら、すぐに言わないと気が済まない──。これは考え直すべき習慣である。
・聞いてほしいことがあるのなら、自分のタイミングではなく、相手のタイミングで話しかける必要がある。
・実は、相談やクレームというのも、現状分析をしたわけではなく、本人の不満をぶつけているだけのケースが多いのだ。
・抽象的なことばかり言って、具体的なことを言えないのは、残念な人の特徴である。
・仕事のスピードを劇的に上げるには、同じ量を半分の時間で仕上げる、あるいは同じ時間で倍の量をこなそうとしてみればよいのである。人間は自分で思っているより能力が高い。
・遅くまで会社で仕事をしている人は、仕事を早く切り上げてまでやりたいことがない、という傾向にあると思う。早く終わらせるインセンティブがないのである。
・面白い仕事とか、面白くない仕事というのは基本的にないと思う。面白い仕事の仕方と、面白くない仕事の仕方が存在するだけである。
・職業に貴賎はない。しかし、社会的評価の高低と報酬の多寡があるのは事実である。
・結局のところ所得はどれだけ替わりがきく仕事をしているかと、勤務先のビジネスモデルの二つでほとんど決まるのだ。
・我々も社内で、あるいは労働市場で選ばれているのである。選ばれないと感じている人は、自分が選ぶということに敏感になることから始めてみてはどうだろう。あなたの選び方のこだわりが、相手からの選ばれ方と比例する可能性があるからだ。なんでもいい加減に選ぶ人は、いい加減に選ばれる。安いものばかり選ぶ人は、安いかどうかで選ばれてしまうものだ。
・「日本の政治がダメだ」「総理大臣のリーダーシップがない」と批判する人に、「じゃ、今から首相のところに連れて行くから、ディスカッションしましょう」と言うと、多くの人は挨拶程度しかできないだろう。
・自分で経験したことを本によって整理することはできるが、本で読んだことを経験に生かすのは難しい。
・我々は生活を楽しむためのSomething New──何か新しいもの──やヒントを探しに店を訪れる。必要なものを求めることだけが買い物ではない。
・時々カバンを売り物である平積みの本の上に置く不謹慎な客を見かけるが、そういう人は雨の日でカバンが濡れているときにも構わず同じことをする。
・牛丼戦争は時折新聞紙上を賑わす話題である。彼らが値付けにあたって見ているのは競合他社ではない。その他ファストフードやコンビニの価格である。
・八百屋がスーパーに敗れ、スーパーがコンビニに敗れた。その次はぐるっと回って御用聞きがコンビニを破る。
・ビジネスの世界では、3パーセントや5パーセントのコスト削減は難しいが、30パーセントのコスト削減は意外に簡単だと言われている。
・現状の枠組みを壊して新しい枠組みをつくれば、30パーセントのコスト削減はそれほど難しくない。
タグ:山崎将志
2011-11-16 13:25
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