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『あの会社が100円バーガーで儲かる理由』 [☆☆]

・過去にどんな商品がよく売れたのか、いくら分析しても新しい売れ筋商品は見えてこない。POSは、死に筋商品を見つける道具だ。

・半数以上の人間が、ある志向性を持っていたとします。その志向性に合わせた商品を開発すると、あまり特徴のないものができ上がり、結果的に、「普通の商品」となってしまいます。

・最大公約数的な特徴のないモノを作るより、買ってほしい一部の人にしっかり応えるのが、商品開発のツボなのです。

・かつて、スーパーのダイエーが、88円ショップなるモノを始めましたが、失敗に終わりました。「百円より、さらに割安でインパクトのある88円ショップ」という発想は悪くなかったのですが、百円でさえ厳しい原価率ですから、88円で売って採算のとれる商品となると、魅力ある品揃えを実現できなかったのです。

・物流の基本は「生産地から消費地へ」という一方通行。行きと帰りでは、違う荷主となります。

・現代の日本社会は、「モノ余り社会」「市場飽和社会」といわれます。「お金に余裕があれば欲しいな」というモノはあっても、どうしてもなくては困る、というほどのモノはなかなかありません。

・2002年以降、好景気といわれながら、多くの人がそれを実感できないのは、可処分所得がそれほど増えていないからです。

・お店と戦っているわけではないので、原価率の高いネタを食べた方が得、というわけではないのですが、「お店に損をさせた=自分が得をした」と考える人が、世の中にはいる。

・性能・機能がアップしているのに、価格は据え置きです。消費者は、「これだけよくなったのに、値段は据え置き」と考えますが、実は逆。その販売価格を維持するために、性能・機能をアップさせている、という筋道が正しいのです。

・たばこやが受け取るマージン率は、10.5%にすぎません。実質利益の10%に、消費税相当分として0.5%が上乗せされているだけです。つまり、300円のたばこを売っても、取り分はたった30円です。しかし、だからといってJTが儲けているわけでもありません。その約6割が税金です。

・たばこには、国たばこ税(23.7%)、地方たばこ税(29.1%)、たばこ特別税(5.5%)、消費税(4.8%)と、実に4つも税金がかけられています。

・ちり紙交換はなぜいなくなたのか? それは、お役所が主導で、ボランティアと税金を使った公的なリサイクルをスタートさせたため。いわゆる民業圧迫が行われたのです。

・「ファブレス」とは、メーカーなのに、生産設備を自ら持っていない業態のことをいいます。

・ゲーム機、そしてゲームソフトの販売は、現在の任天堂にとって本業。だからといって、自前で生産設備を投資を行ったわけではありませんでした。リスク要因は、内部に抱えこまない──これが任天堂の強さの最大の理由です。

・産業用車両の場合は、販売すれば、その後、利益が上げられるという事情がある。すなわち、乗用車だと、民間の車検場や整備工場などが多いため、必ずしも買ったディーラーで定期点検や車検を受けるとは限りません。しかし、産業用車両の場合は、まず確実にトヨタ、コマツに点検サービスの依頼が入ってきます。

・おいしいといわれるビジネスは、参入者が増えて過当競争になって価格が下落し、利益率が下がってしまいます。その結果、淘汰が進んで、上位数社だけしか生き残れません。

・古本の街である神保町や、世界的にも有名な電気街・秋葉原がそうですが、同じ業種の店が集まると、それが街自体の特色となり、個々の店が宣伝をしなくても、お客が街を訪れるようになります。

・「細々とやっていく分には十分だろう」と始めたハウスクリーニング屋は、失敗するところがほとんどです。調査してみると、ハウスクリーニングで成功している人は、営業の大切さがよくわかっています。



あの会社が100円バーガーで儲かる理由

あの会社が100円バーガーで儲かる理由

  • 作者: 田中 秀明
  • 出版社/メーカー: アクタスソリューション
  • 発売日: 2008/05/22
  • メディア: 新書



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