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『シンプルに暮らす』 [☆☆]

・次から次へと消費することをやめられない私たちは、かくして産業の格好の投資対象となりました。アメ玉に釣られる子供のごとく、都合よく操られてはとめどなく消費を続けさせられているのです。

・単に規則的に食べればいいのではなく、自分の身体の声に耳を傾け、本当に必要なのかを見極めてから食事をするようにしなければなりません。

・たとえ朝食や昼食の時間であっても、空腹を感じないときには食べるべきではないのです。おなかが空いていないのに食べること自体が食べすぎですし、それでは食べることに喜びを感じられるわけがないのです。

・医者に私が勧められたのは、食べものを飲み込もうとする瞬間に、もう一度ゆっくりとかむことです。このテクニックだけで、1年で数キロ落とすことができるそうです。

・胃は本来、握りこぶしほどの大きさです。けれども胃には伸張性があるので、その5倍にも膨らむことが可能です。

・どうしても羽目を外したくなったら、賢くやりましょう。味気のないポタージュスープに嫌気がさしたとき、ジャムの瓶に飛びついたりせずに、スープにほんの少し、バターかパルメザンチーズを加えてみてはいかがでしょうか?

・私たちは、出てきたものをすべて平らげてしまうものです。ということは、よく考えると、自分が必要とする量を自分で判断することなく、人の胃の大きさなど気にもかけない外食産業の思うままになっているということです。それなのに「一人前」しか食べなかったことに心のどこかで満足していることさえあります。

・何かがありすぎるということは、ほかの何かが欠如しているということである――アラブの格言

・シャンパンにはリチウムが含まれ、落ち込んだ気持ちを明るくしてくれる効果があります。もちろん、本物のうつ病の薬のように効くわけではありません。

・魂がそこにいたくなるような、身体のためになることをしなさい。――インドのことわざ

・人生で大切なことは、自分に必要なことを積み重ね、不要なことを捨て去ることです。食事についても同じことがいえます。

・食べることは誰にだってできますが、食べても味のわからない人もいる。味を見分けることと人を見分けることは、とてもむずかしく、長年の経験を必要とします。

・出されたものをすべて食べなければならないわけではありません。食べきれないことを、いちいち弁明する必要もありません。いつでも他人の気に入るように努力する必要はないのです。

・食体験は、社会的な地位と関連することが多いものです。高級料理について語ることは、高価で珍しい料理を食べ比べ、評論できるだけの余裕があることを誇示することでもあります。逆にそんな選択肢がまったくない人は、いつも似たようなものを食べざるを得ず、味に対するこだわりも少ないことでしょう。



シンプルに暮らす

シンプルに暮らす

  • 作者: ドミニック・ローホー
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2011/04/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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