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『ヘヴンズ・ルール2 白鳥の笑う夜』 [☆☆]

・世間的には古い情報でも、それに対する需要が存在する限り商売は成立する。

・現在の新聞はほとんどがオンライン配信されている。こういった紙の新聞が未だにまかり通っているのは、まともなオンラインの端末を持たない住人が多いために他ならない。

・誰かがそこで待っててくれる限り、そこが自分にとっての居場所なのさ。

・彼女の愚痴や不平につきあってやるほど、彼は寛大でも暇でもないのだ。

・えげつなくったって別に構わないの! この街じゃ「やったもの勝ち」が原則なんだから。

・彼女にとって、儲け話につながりそうなネタはすべからく金の卵なのだ。

・他人を食い物にすることは、この街では別段、悪徳ではない。なぜなら、この街では無知であることそれ自体が「罪」なのだから。

・古来より、世俗や風習がいかに変わろうとも、商売の基本というものにはさほど違いは存在しない。いかに安く仕入れ、どれだけ高値で売りさばくか――結局は、そこに商売の極意があるのだ。

・飲んでいないとやりきれないような、イヤな毎日だったわ。だから私は逃げ出したのよ……私がホントにダメになる前に、ね。けど、何も変わってなんていないのよ。これが悲しい現実よね。

・最後の場所、だな。死ぬか生きるかを迷った人間が、とりあえず考えるのをやめたくて堕ちてくる街さ。



ヘヴンズ・ルール〈2〉白鳥の笑う夜 (角川スニーカー文庫)

ヘヴンズ・ルール〈2〉白鳥の笑う夜 (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 後池田 真也
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 文庫



タグ:後池田真也
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