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『本音を隠すオトコたち 本音を知りたいオンナたち』 [☆☆]

・本当の自分をさらけ出すことに臆病になり、殻に閉じこもりがち。上辺を取り繕うとして、かえって相手の信頼を失い、破局を招くことになる。

・自分という人間を他人の目からうまく隠し仰せたとき、人は往々にして本当の自分を見失ってしまう。

・感情を抑えるのも度が過ぎると、しまいには「話す」という段階を飛び越して、いきなり「行動」に出てしまうことにもなりかねません。

・自分では解り合える誰かを探しているつもりでも、心を閉ざした人間に応えてくれる相手はいません。

・男性の場合、いかなる形にしろ他人の力を借りることを潔しとしない人が多いようです。たとえば、運転中に道に迷っても人には絶対聞かないとか。

・寡黙な男性は、自分の感情に対する相手の反応をあえて探ろうとせず、いつしか自分だけの世界に引きこもり、子供の頃そのままに最も繊細な部分を押し隠して生きることを自らに科してしまうのです。

・男性が心の支えを女性に求めるほど、女性は男性を必要とはしていない。

・他人に話すことによって、漠然とした考えや感情に輪郭を与え、分類する――「話す」という行為は、頭の中を整理していく作業でもあるのです。

・女同士、愚痴を言い合うことはあっても、男友だちに悩みを打ち明ける男性は稀です。セラピストを訪れる女性は珍しくありませんが、男性にとってはいまだに、そこは立入禁止区域のようです。

・女性にとって、相手に必要とされているときほど、愛されている歓びを実感するときはありません。だから、自分がいかにその人を必要としているかを表現すれば、相手にも愛の深さが伝わるはずだ、と思い込む。その結果、別れ話を切り出した男性の前で、泣いたりわめいたりの愁嘆場を演じることになるのです。

・仲間の尊敬を集めるのは、女を愛する男ではなく、女から愛される男性。勢い、つき合った女の数を競うようになる。

・いきなり結論を口にして、肝心の話し合いを飛び越してしまう。

・男に触れればホモセクシュアル、恋人以外の女性に触れればセクハラ、相手が子供なら変質者扱い――世の男性は、うっかり誰かに触れることもできないのです。

・男の子が感情を面に出さないのは、決して感受性が鈍いからなどではありません。その胸には女の子以上に「激しい感情」が渦巻いているからこそ、しっかりと心に鍵をかけておかなければならないのです。

・ある状況下で「何を感じたか」と訊ねたとき、女性は抵抗なく感じたままを口にする。しかし、男性に同じ質問をしても、彼が答えるのは「何が起こったか」だけ。それに対して自分がどう感じたかを語ろうとはしない。

・いちばんいいのは、「問題など何もない」ように振る舞うこと。口に出しさえしなければ、問題は存在しないも同じ。

・自分の言葉に耳を傾けてもらえたとき、人は誰しも「愛されている」という充足感を得るはずです。

・忘れたり、記憶違いをしないうちに、すぐに書き留めておくこと。記録するという習慣を通して、相手の言葉をきちんと聞こうとする姿勢が培われるため、慣れてくれば、ノートの有無にかかわらず記憶を呼び覚ますことが可能。

・時には形から入ることも大切。それが心から望んだ変化であれば、感情は後からちゃんとついてくるものです。

・真剣に悩みを打ち明けているのに、「元気を出して!」とか「そう思い詰めないで」といった応えが返ってきたとしたら? こんな言葉に耳を傾ける人など、誰一人いないでしょう。

・「ワードトラップ」に共通して言えるのは、相手の言葉や感情を否定するものだということ。「あなたが話していることは真実ではない、話にならない、間違っている、無意味だ」と、宣告するにも等しいものです。

・いったん身についてしまった習慣を改めるのは難しいもので、日頃、自分の話し方を顧みる機会はめったにありません。

・「心配しないで。物事は、自然と丸く収まるものよ」 実際には、問題が「ひとりでに解決する」ことなど、まずあり得ません。

・あえて恐れを口にして気持ちを切り替える、それこそが「前向きに」考えるための最も効果的な方法なのです。

・確かに、楽観的なものの見方に救われることは多いものですが、「果報は寝て待て」式の考え方は、むしろ逆効果。勉強もせずにテストで「A」を取ることなど望むべくもありません。きちんとした行動の裏づけがあって初めて、前向きな考え方も生きてくるのです。

・ろくに話も聞かず、いきなり気晴らしを勧めるのは、彼の悩みなど時間をかけて聞くほどの問題ではないと決めつけるようなもの。

・「~してはいけない」という表現には、「自分こそは正しい判断を下せる人間なのだ」という思い上がりの気持ちが潜んでいます。

・自分はこう感じているという相手に、それは「間違いだ」と決めつける、これほど人をバカにした答えがあるでしょうか。まるで、真実はすべて自分の手の内にあるとでも言わんばかり。

・「どうして、~しないの」という表現には、そんなこともわからないのかと相手を見下すようなニュアンスが感じられ、これもマイナスです。

・「私は髪を切りたいのに、主人が許してくれないのよ」とか――誰もが一度や二度は、こうしたセリフを耳にしているのではないでしょうか。しかし、お互いを一個の人間として認め合っている夫婦であれば、こんな些細なことで相手を束縛したりしないもの。

・「いつも」や「絶対に」という言葉もタブー。「あなたは、いつも忘れてばかり」とか「あなたは絶対に他人の話を聞こうとしない」といった表現は、相手の性格そのものを決めつけるかのような響きを含んでいます。

・「許す」という絶対的な事実の前には、過去も未来もない。問題にされるのは、許す側の意思だけ。あなたを傷つけたことを悔いているかどうか、許されたことに感謝するかどうか、相手の気持ちは一切関係ないのです。

・たとえ事実は変えられなくとも、ものの見方を変えることで「新たな過去」を手に入れることができる。

・あなたの飲酒が原因で夫婦関係にヒビが入ったのだとしたら、まずはお酒の飲み方から変えていかなくては、その先の成長も変化も望めないでしょう。

・不幸な出来事を新たな視点でとらえ、何かを学ぶ――それが「過去をぬり直す」ということなのです。



本音を隠すオトコたち 本音を知りたいオンナたち

本音を隠すオトコたち 本音を知りたいオンナたち

  • 作者: クリス ローゼンバーグ
  • 出版社/メーカー: 清流出版
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 単行本



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