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『ビジネススキル・イノベーション』 [☆☆]

・TOEICで高得点を取ったからといって、ビジネスでうまくいくとはかぎりません。いくら英語の処理能力が高くても、積極的に発言しない人や中身のない会話しかできない人は結局、相手にされません。

・モラルは、私たちが目指すべき中心点です。中心に近ければモラルが高く、同心円状に離れていくほどモラルは低くなります。

・ルールは、モラルからこれ以上離れてはいけないという限界を示す境界線です。ルールは、守るか守らないか。一線を越えたらアウトです。

・ルールとモラルを文書化すると、ルールはマニュアルに、モラルはガイドラインになります。

・ルール=マニュアル・具体的、モラル=ガイドライン・抽象的ともいえる。会社から見て頼もしいのは、マニュアルを頼りにするのではなくガイドラインで動ける社員だ。

・変化を恐れるタイプに、輝かしい未来を提示しても、魅力を感じてくれません。このタイプに動いてもらうためには、むしろネガティブな未来を見せると効果的です。現状より悪化するリスクを提示すると、防衛本能に火がついて能力を発揮してくれるのです。

・「最近の若者は草食系で、やる気がない」と愚痴をこぼす上司もいます。しかし、悪いのは社員の草食化ではなく、草食化した社員をマネジメントできないあなたのほうです。

・過去の目的を見直さず、新しい手段でそれを実現するのは「復興」です。一方、過去にとらわれずに新しい目的を設定して、そこにリソースを投入するのは「再生」です。

・何かを喪失したとき、復旧や復興を行って元の姿に戻りたいという心情はよく理解できます。しかし、いったん復旧、復興したあとにあらためて再生へと向かうのは難しい。リソースは有限であり、復旧、復興のために費やした結果、再生へ向かうリソースが尽きてしまう可能性もあるからです。

・これまでの手段を手放したときに新しい発想が生まれ、それがイノベーティブな方法の発見へとつながります。その意味で、予算削減はイノベーションを生み出す絶好の機会なのです。

・コトバは単なる信号です。もっといえば暗号です。ただ、この暗号はいつも正しく解読されるとは限りません。

・コトバが暗号だとしたら、共通体験は暗号の解読キーです。お互いに共通している体験が多いほど、思いとコトバを変換するときのズレが小さくなります。共通体験により、お互いが同じモノやコトをイメージできるからです。

・ネットは「リアルを充実させる」ためにあるのであって、「ネットを充実させる」ためにリアルがあるのではありません。ネット社会に軸足を置いてしまうと、リアルで生きるスキルがどんどん低下していきます。

・ネット空間は、いっけん自由に見えるかもしれません。しかし物理的にいえば他人のつくったシステム上で、許された範囲の活動をすることしかできません。ある意味では不自由な社会であり、そこにしか居場所がないのは、自分を脆弱な立場に追い込むようなものです。





ビジネススキル・イノベーション ― 「時間×思考×直感」67のパワフルな技術

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