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『グローバル経済に殺される韓国 打ち勝つ日本』 [☆☆]

・オバマ大統領は一般教書演説の中で、「米韓FTAによってアメリカの雇用が7万人増える」と胸を張った。しかし、それは裏を返せば、「韓国から7万人分の雇用を奪う」ということでもある。

・韓国では非正規社員が時給300~400円で働いているいっぽうで、オーナーが株主配当として得る額は数十億円にのぼる。

・トリクルダウン効果とは、「富裕層が潤えば、投資というかたちでお金がしたたり落ち、国民全体が潤う」という仮説である。

・韓国の所得水準は日本の3分の1である。それでよく車に乗れるものだと思うが、韓国人は見栄で燃費の悪い高級車を買うようだ。さらに、不動産も買うわけで、家計の負債が増えているという話になる。

・グローバル市場で戦うかぎり、日本企業は従業員の給与水準を人件費の水準が最低の国に合わせようとしてしまう。

・デフレで国民全体の所得のパイが小さくなっているわけだから、どれだけ努力しても、所得を増やすことはきわめて難しい。あるいは努力が実り、ある人の所得を増やすことに成功したとしても、デフレ期にそれは「ほかの誰かの所得を奪い取った」ことを意味するのである。

・韓国において、これまでファミコンやプレイステーションのようなコンシューマーゲームが育たず、そのいっぽうでオンラインゲームが好調なのも、国内でろくに知的財産権が守られていないためだ。コンシューマーゲームのメーカーが、ゲームソフトを開発しても、発売した直後にコピーされ、安価または無料のコピーが瞬くまに市場に出まわってしまうため、巨額の開発費用を回収できないのだ。

・日本のメディアは自国を貶めるのが大好きで、韓国をことさらに称えることで持論を押し通そうとしているわけである。

・日本の新自由主義者たちはさかんに「この国を見習え」「あの国を見習え」と言いたがる。だが、国によって、人口も国土的条件も所得水準も産業構造も異なる。それらを無視して「何々を見習え」というのは、ずいぶん乱暴な話だ。

・たしかに、日本は戦争に負けた。だが、たった1回負けただけだ。ほかの国は、何度も戦争に負けている。べつに、1回戦争に負けたことについて、現在の日本国民が劣等感をもつ必要はまったくない。

・いまだに「戦後」などという言葉を使っているが、いまから40年後になっても「まだ過去の清算がすんでいない」「戦後100年」などと言いかねないのが、現在の日本の状況だ。





グローバル経済に殺される韓国 打ち勝つ日本

グローバル経済に殺される韓国 打ち勝つ日本

  • 作者: 三橋貴明
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2012/06/21
  • メディア: 単行本



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