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『英語だけできる残念な人々』 [☆☆]

・英語を公用語とする国で一番人口が多いのはパキスタン、2番目はナイジェリアです。こういった国人たちは、普通に英語を話しています。だからといって、パキスタンやナイジェリアがグローバル化しているでしょうか?

・自分から話せばある程度、答えが予測できます。来る返事をかなり予測できますから、その答えをリスニングしやすいわけです。しかし、何もいわずに相手が先に話すと、前提がなくて絞れないのでリスニングが難しくなります。

・いわなければ絶対に伝わりませんが、いっても伝わらないことがありますし、かえって誤解を招くこともあります。言葉の限界を認識することが、コミュニケーションの前提として必要です。

・保守的な人は、自分が理解できない、転換できない発想を「外国型」にしたがります。そして、変わらない自分を「日本型」と自認し、正当化を図ります。

・長年かけて「後継者を育てる」と豪語した社長に限って、その後継者が冴えなかったりします。それは、本物のリーダーとは選ばれるものではなく、混乱や困難を通じて生まれるものだからだと思います。

・そもそも、海外でのコミュニケーションは「違う。自分はそうは思わない」から始まるところがあります。一方、日本人はすぐ「そうですね」「おっしゃる通り」といってしまいます。

・相手に意見をいうとき、国や文化をツールとして使わないのは絶対的なルールです。国や文化は否定することができません。「それはわが国の文化だから」といったら、反論は不可能です。

・日本人のコミュニケーションには論理的な飛躍が入りやすくなっています。意見の相違があまりない相手と「合意」を前提にコミュニケーションすることに慣れているため、「当然、このことはわかっているはず」という感覚で論理をショートカットしてしまうのです。

・体罰という英単語はありません。単なる暴力です。

・日本人は、「人前では正解をいわなければならない」という意識が強いように思います。

・ビジネス上の問題に絶対的な正解があることはほとんどありません。正解がないので、「間違う」とか「間違わない」という問題ではないのです。あるのは、「誰と違うか」です。

・批判を受け入れない人の多くは、逆に批判をするのが大好きです。昇進が遅れると会社を批判し、投資に失敗するとマーケットを批判し、人生に不満があると社会を批判します。

・もちろん、自分のことはきちんとやる。その上で、頼まれたらやってあげる。頼まれなかったら、変に気を遣わない。これが、自己中心のスタイルです。





英語だけできる残念な人々

英語だけできる残念な人々

  • 作者: 宋 文洲
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2013/04
  • メディア: 単行本



英語だけできる残念な人々 中経出版

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  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
  • 発売日: 2013/04/25
  • メディア: Kindle版



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