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『決める すべてを一瞬で判断できるシンプルな技法』 [☆☆]

・心理学の研究の多くは、人間のモチベーションの源は「獲得(ゲイン)」(利得を得たい)と「苦痛(ペイン)の回避」(損失を回避したい)の2つに分けられるという意見で一致している。

・何らかの行動に駆り立てられるときは必ず、自分が望む何かを「ほしい」、あるいは、自分から何かがなくなることを「避けたい」、このどちらかの感情に突き動かされている。

・生活に必要なタスクを終わらせてペインを避けることばかり考えていては、いつまでたってもゲインに取りかかれない。ペインを避けることはできても、残念ながら人生を前進させることは不可能だ。

・生きていくために必要なことしかしない毎日を送っていると、ペインを避けることしかできない。自分の人生やキャリアを現状から前に進め、より良い状態にするためには、する必要のまったくない何かをする必要がある。つまり、ゲインを追求しなくてはいけないのだ。

・委託できるのに自分でやっている、という行動はないだろうか? ほかの誰かにまかせられるタスクに時間をかけていると、自分のキャリア、人間関係、人生を発展させる機会を逃してしまう。

・放っておくと劣化するものは、維持しなければいずれなくなってしまう。

・ずっと同じ場所にとどまるという選択肢は、現実にはありえないのだ。常に改善し、周囲の成長についていかなければ、存在する意味がなくなって、社会的に死に絶えてしまう。

・効果的な優先順位づけをしたいなら、締め切りや緊急性で決めてはいけない。基準とすべきは「結果」だ。何をすれば自分にとって最高の成果を得ることができるかを考えるのだ。

・行動のすべてがペイン回避タスクに分類されるもので、ゲインタスクを1つも実行しなければ、決して前に進むことにつながる結果は生みだせない。何年たっても、同じ場所で同じことをしているハメになる。その人生に動きはない。

・車に給油するというタスクが、やることリストから消えることは絶対にない。給油しても、リストの一番下に回るだけで、1週間もすればまた上位にもどってくる。

・脳は「改善よりも生存を」「何かを得ることよりも苦痛を避けることを」「「する必要のないこと」よりも「する必要のあること」を」優先するようにできている。それが本能だ。

・つまらない番組を無駄にたくさん観てばかりで、人生のためになることを何もしていないと感じるなら、何かを変える必要がある。

・5年という月日は何をしていても過ぎる。5年後にまだ進学について悩んでいたいのか、それとも、卒業証書を手にしていたいのか?

・目標を実現したいなら、カレンダーに書き込めばいい。目標を実現できない人が大勢いるのは、実現に向けて動く時間を確保しようとしないからである。

・カレンダーには書かず、頭の中でぼんやりと思い描いているだけだったり、やりたいことの1つとしてリストアップしているだけだったりでは、自分を奮い立たせないと行動に移せない。

・失敗を恐れる気持ちよりもやり遂げたい欲求のほうが強くならない限り、何ひとつ成し遂げられない。

・誰かの頼みごとへの対処には、暗黙のルールが存在する。それは、「頼みごとを断るときは、別の予定がないといけない」だ。そうでないと、断られた相手が機嫌を損ねてしまう。

・最近の出来事や天気など、仕事と無関係の話を相手が始めたとき、相手に失礼にならないように話題をもどしたいなら、自分が話している途中でその話題をさえぎればいい。相手の話をさえぎらなければ、「ないがしろにされた」と相手に感じさせずにすむ。たとえばこんな具合だ。「ほんとに、12月の半ばだっていうのに5月みたいな陽気だね。うちも先週は出かけたよ、それで……。しまった! ごめん、あと1時間でこの契約書をつくらないといけなかったんだ。久しぶりに話せて楽しかったよ」

・心理学者によると、人間がストレスを感じる出来事は、愛する人の死、転職、引っ越しだという。この3つに共通することはなにか? 次から次へと決断を迫られることだ。いずれのときも、短い時間で膨大な数の決断を下さないといけない。

・その要望に応えるのは「いま」ではない、と心に決めたのであれば、そこからもう一歩進んで、「いまじゃないなら、いつやるのか?」と考え、取り組む日を決めてしまおう。

・「行動」を起こす──決断だけで終わらせない。

・自分自身を知るとは、「自分と他人の違いを知る」という意味である。





決める――すべてを一瞬で判断できるシンプルな技法

決める――すべてを一瞬で判断できるシンプルな技法

  • 作者: スティーブ・マクラッチー
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2015/04/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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