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『カイジ「どん底からはいあがる」生き方の話』 [☆☆]

・自分の年収が200万円だとしましょう。本来は、この200万円が多いか少ないか(足りるか足りないか)で考えるべきです。しかし「平等な世の中」では、自分の年収が200万円であることよりも、他の人が自分以上にもらっていないことが重要に思えるのです。

・居酒屋でプロ野球中継を見ながら、選手にダメ出ししたりします。意見を言うことが悪いのではありません。ただ、もし本人を目の前にして同じことが言えるのなら、です。

・命は大切にしすぎると、澱み腐る。命はもっと粗末に扱わなければいけないのだ。

・動かなければ、「ペーパードライバーのゴールド免許」が待っています。ピカピカのゴールドですが、二度と社会に出られなくなるでしょう。

・現状、人間がやっている仕事は、「ただ機械ができないから人間がやっているだけ」です。人間にやってもらいたいと思っているわけではないのです。

・イカサマを暴き、裁くのは「当局」の仕事です。私たち民間人は、当局が正当に対処することを見届ければよく、自分が被害を受けていない件に関して自ら先頭に立って怒りをぶちまける必要はありません。

・自分に言い訳ができる範囲であれば、人は簡単にズルをしてしまう。

・「自分を変えたい!」「人生を変える!」と考えている方は多いです。しかし、一体何を手にすれば人生を変えられるのか、それを把握している人はほとんどいません。

・人脈とは、自分がAさんを知っていることではなく、Aさんが自分を知っていること、Aさんが自分に一目置き、自分と関わることにメリットを感じてくれていることなのです。

・相手を惹きつける、相手の役に立つときに大切なのは「相手ができないことを穴埋めする」という視点です。相手が「自分でもできるけど面倒なこと」があったとします。これをあなたが引き受けてしまうと、それは単なるコマ使いになります。

・これから必要なのは、「みんなと一緒」ではなく、「自分だけ違う」です。

・資本主義経済は「差」が利益を生む構造です。「差」がなければ、選んでもらえず、「差」がなければ利益が生まれません。

・「願望」とは、相手が感じている「○○したいけど、××という理由で○○できない」という「○○したい」の部分です。

・相手の願望を実現するためには「××という理由」を取り除き、「○○」を叶えてあげなければなりません。つまり、商品に必要なのは、この「××という理由を取り除くこと」なのです。

・自分を人材として捉えたときに大事なのは、「自分がいかにすごいか」ではなく、「自分が、いかに相手の願望を解決するか」なのです。

・懸命に自分が取得した資格をアピールする人がいます。たしかに、その資格を取る準備は大変だったでしょう。ただ、それが相手の「願望実現」につながっていなければ何の意味もありません。

・「自分には何もない」と嘆くのではなく、自分には何があるかを真剣に探さなければいけません。そしてその力に着目し、その力を使って、自分のポジションを築いていきましょう。

・自分が優秀であることをアピールしたいがために、周りの悪口を言い、「使える奴がいない」「誰も私をサポートしてくれない」と愚痴っていました。

・みんな揃って右肩上がりの世の中はもう来ません。それに代わって、「みんな揃って横ばいの世の中」になります。

・がんばるのも、個人の自由。がんばらないのも、個人の自由。ただし、がんばらないときに、それなりの結果になるのは個人の責任。

・今の世の中は、「人のために」と言い過ぎているように思います。特に日本社会は、自分を押し殺して、他人を優先することが「善」とされています。でもそれでは、誰も幸せになれません。

・アダム・スミスが説いた「利己主義」は、自分勝手に生きればいいということではなく、「自分がどう行動したらいいかは、自分しかわからない」という想いが背景にありました。

・「他人に貢献する」ということと、「他人を優先する(自分を後回しにする)」ことは違います。

・多くの人が、自分にまったく関係がないことを一生懸命「気にかけて」います。ツイッターや2チャンネルで、一生懸命に他人を批判しています。まるでエスポワール号の中で利根川に向かって野次を飛ばしていた男たちのようです。

・デモやロビー活動は、通常、自分の利害に関係していることしか行いません。何らかの形で「当事者」となる人たちが声を挙げます。しかし最近は、まったく利害関係のない人たちが「とりあえず気に入らないから止めろ」と騒ぐケースが増えています。

・「かわいそう」という言葉は、実はとても残酷です。人を「かわいそう」というとき、その言葉の裏には「自分はそうじゃないけどね」という意味合いがあります。

・その子は、度が強いメガネをかけていました。ですが、その子はただ「メガネをかけているだけ」です。このとき、近くにいた中年の女性が、この子を見て、「あらぁ、かわいそう。まだ小さいのにねぇ」と言いました。そのとたん、その子が泣きだしたのです。この中年の女性は、自分が何を言ったのかわかっていませんでした。

・かわいそうという言葉は、誰かと比べて、その人が「劣っている」ということを言っているのです。つまり、「私よりも、あなたのほうが悪い環境にありますよ」といっているのです。

・「人をかわいそう」と思ったところで、状況はなにも変わりません。むしろ、「人をかわいそう」と思うことは、「自分はかわいそうじゃないですよ」という裏返しで、自分が安心しているだけです。

・小麦はいたるところに使われています。醤油の中にも入っています(私は、アレルギーが発症するまで、醤油は大豆からつくると思っていたのですが、「大豆&小麦からつくる」が正解でした)。

・一部のモンスター市民があらゆるものに口を出し、自分の正義を振りかざしています。これが広まると、誰も何もできなくなってしまいます。

・仕事終わりの飲み会でも、ただ単にビールを飲んで、食べて、話すだけだったら単なる飲み会です。でもそこに、「絶対に笑ってはいけない」という要素をつけるだけで、テレビ番組の企画になるわけです。

・その時のその行動に企画性を与えるかどうかで、同じ行動をしていても感じ方が変わるのです。

・今日の行動、この時間、このお金の使い方をテレビ番組にするとしたら、どうなるかを考えてみるのです。その発想から、きっと自分だけの企画が生まれてくるはずです。

・たとえ、望むポジションに就けなかったとしても、そのポジションが単に有限であったことを示したに過ぎません。「定員がいっぱい」ということがわかっただけで「無能だ」と言われたわけではないのです。





カイジ「どん底からはいあがる」生き方の話

カイジ「どん底からはいあがる」生き方の話

  • 作者: 木暮太一
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2014/06/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



カイジ「どん底からはいあがる」生き方の話

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  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2014/06/20
  • メディア: Kindle版



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