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『ハイパフォーマー 彼らの法則』 [☆☆]

・できる人は「暇です」と言い、普通の人は「忙しい」と言う。

・「80:20」の法則で言えば、成果を左右する「20」はおろそかにしたまま、成果を左右しない「80」の方ばかりスケジュール化しているようにも見えた。

・「あの時、別の方法を採っていたらどうなっていただろう?」という、「もし~だったら……」式の考えかた、心理学で言うところの「反事実的思考」をポジティブ思考の人はしたがらない。

・ネガティブ志向の人は「もし別の方法を採っていたら、うまくいったかもしれない」と考える。この考えは次回への教訓になるため、次のいい結果をもたらす可能性が高まる。ポジティブ思考の人は「今回採った方法が最善であったに違いない」と考えてやり過ごす。

・アメリカには貧困層も多く、ポジティブ・シンキングでも持ち出さないと暴動が起きてしまうという事情もあったようだ。

・新約聖書のマタイ福音書にある文言「おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう」から「マタイ効果」と命名した。

・希望とは努力が報われると思うときに生じる、絶望は努力してもしなくても同じだと思うときに生じる。

・同じ仕事を数年以上していて、まったく新たな状況に遭遇するということはそれほど多くはない。ということは、個々の失敗経験から教訓を引き出し、そこから学んでいれば、やがていかなる状況にも対応できることになる。

・「うまくいった時には窓の外を見て、失敗した時には鏡を見る」 うまくいった時には自分以外に成功を要因を求めるために「窓の外」を見て、失敗した時には自分のどこが足りなかったかで「鏡」を見ることのできる人が成功する人だというわけだ。他人のせいにばかりしている人はその逆をやっていることになる。失敗した時に窓の外を見て、成功した時にばかり鏡を見る。

・優れた存在であること(Be Good)を証明しようとするのではなく、優れた存在になること(Be Better)を重視するのだ。

・努力を称賛されると難題に挑み、能力を称賛されると易きに流れる。

・あきらめやすい人の特徴として、「感情の起伏が激しいこと」がまず挙げられた。結果に一喜一憂するのはエネルギーの消耗になるというのだ。

・楽観性というのは、「楽観的にしていればそのうちうまくいくようになるさ」というものではなく、「努力し続けることで必ず物事を好転させることができる」という態度である。

・とにかく動いて変化を起こすことこそが重要なのだ。混乱した行為は秩序ある無為に勝る。

・ビジネスにおいてベストというものはほとんど存在しない。ベストを目指せば、自ずと動きが鈍る。動き続けるということは、ベストを目指さず、ベターを繰り返すこととも言える。

・ベストな方向は、他の選択肢をすべて消し去ったあとに残るものである。他の可能性から閉ざされた柔軟性に欠ける道しか歩めなくなってしまう。

・コンサルティングにおいてはよく、「魚を獲ってあげるのではなく、魚の獲り方を教えてあげる」ということが言われる。

・目先の利益に飛びついてしまうのは、「得をしたい」というよりもむしろ、「損をしたくない」という感情と強く結びついているようだ。




ハイパフォーマー 彼らの法則 (日経プレミアシリーズ)

ハイパフォーマー 彼らの法則 (日経プレミアシリーズ)

  • 作者: 相原 孝夫
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2014/12/09
  • メディア: 新書



タグ:相原孝夫
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