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『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』 [☆☆]

・本当の平等とは、相手の能力を認めることから始まります。自分ができないことを相手ができたら、その能力を認めてあげる。その逆にあなたにできて相手にできないことがあったら、そこは相手に認めてもらう。これが本当の平等です。

・相手を認められない人は自分のことも認められません。つまり自信が持てない人です。

・何も言わずに黙ってそばについてあげればいい。時間と空間をただ共有するだけでも価値のあることです。困っている人には、それだけでも十分にありがたいことです。

・何かなす(to do)前に、何かである(to be)ということを考えよ。

・人と比べて一喜一憂してしまうのは、人生の役割が見つかっていないからでしょう。自分の役割や使命がわかれば人と比べることはなくなります。「余人をもって代え難し」なことをしているわけですから、人と比べようがないのです。

・私たちの人生は、最後の5年間をどう生きたかで決まります。

・日本では安楽死と尊厳死を分けて考えています。医師の管理のもと薬などを使って積極的に死を求めることを「安楽死」、患者の意思を尊重して延命措置を行なわないことを「尊厳死」と区別しています。日本の法律では安楽死を認めていません。

・私たちは年代ごとに役割があります。50代になったら積極的に周りの人の面倒を見ます。60代になっても自分のことしか考えていなかったら恥と思え、です。

・聖書にこんな言葉があります。「若者は幻(ビジョン)を見る。老人は夢(ドリーム)を見る」。

・病気は一夜にして治すことはできませんが、風貌は一夜にして変えることができます。

・「ユーモアとは、ユー(you)・モア(more)なり」 ユー・モアとは「あなたをもっと大切に」という意味です。

・黙ってそばにいてくれるだけでいいのに、「どこか痛いところはないか」「早く治して、二人で旅行に行こう」「がんばれ、がんばれ」と入院中の妻をしきりに励ます夫。気持ちはわかりますが、本当に相手のためになっていますか。

・心に響いた言葉は、脳に記憶されます。一つでも二つでも暗記できる言葉を持てると、そのが基軸となって頭の中で論理が展開できるようになります。

・余命なんて所詮は確率論に過ぎません。確率100%の確実事象ではありません。確率でいえば70%程度のものですから、医師の宣告を鵜呑みにすることはありません。

・本当に大事なことは少ないよ。私たちを煩わせることのほとんどがどうでもいいこと。どうでもいいことはほっとけばいい。

・自分では決められない問題も放っておけばいい。しばらくすると自分以外の人が決めてくれます。

・問題は必ずしも解決しなくてもいい。解消できればいいのです。

・生ける魚は水流に逆らいて泳ぎ、死せる魚は水流とともに流れる。

・人生に夢や希望を持てないようなら、自分よりも困っている人を探しに行ったらいい。

・本来、私たち人間は同じ人間に癒されるものです。ところが今は人が冷たいから、動物にその代わりをしてもらうこともあります。犬や猫は言葉はしゃべれませんが、寄り添うことで私たちの心を癒してくれます。

・病気で悩んでいる人は、「病人」という座席に座って、そこから見える景色が世界のすべてと考えているのではないでしょうか。もしそうだとしたら、いったん「病人」という席から離れて、あなたの周りを見回してみてください。

・ロビンソン・クルーソーのように無人島で一人で暮らしていたらその人がいい人なのか悪い人なのかはわからない。集団の中に置かれた時にどんな行動を起こすかでその人のことがはじめてわかる。

・私たちに必要なのは正論よりも配慮です。正論はときに相手の心に冷たく響くこともあります。

・困っている誰かのために何かしてあげたい。気持ちは高尚なものですが、義務感や強迫観念から生まれたものは長続きしません。聖書に「ことさらに愛を起こすなかれ」という言葉があります。

・配慮はうれしい。遠慮はさびしい。

・文章を書く習慣を持つと、日々の出来事を丁寧に観察するようになります。記録として残すだけなら写真でも十分ですが、それでは観察力は養われません。

・患者さんにも「書くこと」をすすめています。日々の出来事を観察することで、自分以外のことに関心が向くからです。自分の内なるものばかり書いていても気は晴れません。心が外に向かわないと人は元気になれないのです。

・怒ったり、悲しんだり、悩んだりした後にどんな反応をするのか。そこにその人の器が表われます。

・経験よりも先に本を通して困難への対処法を学んでおく。



明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

  • 作者: 樋野 興夫
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2015/08/06
  • メディア: 単行本



明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい (幻冬舎単行本)

明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい (幻冬舎単行本)

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2015/08/06
  • メディア: Kindle版



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