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『マルクスの『資本論』』 [☆☆]

・知的なスカンクたちと、つまり世界中のいたるところに新たに難点をみつけるためにだけ学んでいるような連中と、誰が話したがるものですか。

・主語が述語に代わり、述語が主語に変わること、決定を下すものが決定されるものに変わることが、もっとも手近な革命なのだ。以前の王政のもとでは、王が法律を作り、新しい王政のもとでは法律が王を作る。

・存在から思考が発生するのであり、思考から存在が発生するのではない。

・マルクスが新しい大陸を素晴らしい方法で発見したのはたしかだが、だからといって、マルクスが描いた大陸の地図が正しいとは限らない。

・恐慌のとき、それまでのどんな時代からみても不合理としか思えない社会的な疫病、すなわち過剰生産という疫病が発生するだろう。

・人間は自らの歴史を作るが、自分が選んだ状況のもとで望み通りに歴史を作るわけではない。手近にある、与えられ、過去から伝えられてきた状況のもとで歴史を作るのだ。

・水が燃えやすい二つの気体で構成されているのも逆説的なものだ。科学的な真理というものは、日常的な経験で判断すると常に逆説的に見えるのだ。日常の判断は、物事の紛らわしい性格だけを捉えるからだ。

・まずいのは、今では「年を取り」すぎていて、実際に目撃するのではなく、予見することができるだけだということだ。



マルクスの『資本論』 (名著誕生)

マルクスの『資本論』 (名著誕生)

  • 作者: フランシス ウィーン
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 単行本



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