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『「洞察力」があらゆる問題を解決する』 [☆☆]

・私は、他人がまったく見抜けないことに気がつく賢い人間の話が好きである。なぜなら、この手の話は「人間がどれだけバカげた存在で、偏見に満ちているか」と言った、一般的な書物によくあるような意気消沈させる話を払拭する経験談だからである。

・当時、多くの人々がマルサスの本を読んでいた。しかし、ダーウィンとウォレスのみがマルサスのアイディアをどのように進化論に適用するかについて思いついたのである。

・人の脳というのは、かつて記憶していたものを自分が認識していないということを思い出すものです。4、5回目に、このような信号が頭に思い浮かんだのです。私の脳が「あなたはこれと似たようなものを過去に見たことがある」と語り出したのです。

・発見を妨げる最大の障害は、無知ではなく、知っているという錯覚である。

・知らないということが問題なのではない。知りもしないことを知っていると思い込むことが問題なのだ。

・経験というのは、必要な知識を持つことだけではない。どのようにして知識を自分の注意に転換するかということである。

・経験は、他人が見落としている手がかりややり方に対して、自分自身を鋭敏にしてくれるのである。

・どのような組織においても主要な仕事は、良い商品と結果を出すことであり、ミスを避けることではないのだ。

・科学の目的が、「良い科学研究をすること」であるとは信じていない。科学の目的とは、「見えない問題を見抜く力」が機能する世界も含めて、世界についてもっと学ぶことである。

・重要なことは、彼が他人から信頼されるかどうかであり、相手を非難することを正当化できるかということではない。彼はそういう子供じみた振る舞いを捨てるときがきたのだった。

・心理療法士は、相談者たちの心の発見が行動に移されるところを見てみたいのである。

・教えるということは、教える者が何を考えているかではなく、学ぶ者たちが何を考えているのかということによって決まるのです。

・「シックス・シグマ」は企業がイノベーションを起こすうえでの足かせになったと評された。ミスが発生する頻度を100万分の3、4回に抑えようと莫大なエネルギーをつぎ込んだ結果、新しい商品を生み出すアイディアのための十分なエネルギーが残っていなかったのである。

・3M社が開発・成功した「ポスト・イット」という付箋がある。その製品開発者が言うには、もし「シックス・シグマ」が導入されていたら、決してこの製品を開発することはできなかっただろうと断言した。

・理想としては、ストーリーとは私たちが何か発見すべきことを教えてくれるということだ。単に出来事を時間通りに列挙したものは、話のそれ以上の広がりがないものである。

・多くの場合、人は「何かのストーリーを話している」と主張しているものだが、実際には自分たちに生じた出来事を順番通りに再び思い出しているだけである。

・出来事のつながりのプロセスにおいて点と点が結びつくというのは、後からの判断による幻想にすぎない。なぜなら、私たちは「事実と関係のない点」や「対極的な内容の点」を見忘れているからである。

・他人がバカげた行動をしたり、あり得ない仮説を打ち立てたからといって、バカ者扱いしないことである。その人の誤った考えを探して見つけ出し、その人の考え方を変えるための手段を自分で見つけられるように、あなたが協力するための方法を考案することである。



「洞察力」があらゆる問題を解決する

「洞察力」があらゆる問題を解決する

  • 作者: ゲイリー・クライン
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2015/11/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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