SSブログ

『老人の取扱説明書』

・医学部や医療現場では、医療の知識や技術は教えてくれますが、患者さんとの接し方は誰も教えてくれないからです。だからこそ、日本は冷たい医師が多いのです。

・「ただ話を聞いていれば伝わる」なんていうのは現場を経験していない人、科学的・医学的な背景を知らない人の意見です。

・医療現場や介護の現場、一般の売り場などでも高齢者とちゃんと接して話している人は、低い声で無意識に話しています。声が低い方が伝わりやすいことを知らない職員は、ただただ大きい声で話しかけます。当たり前ですが、高齢者はすごく嫌な顔をします。声は「量より質」です。

・高齢者の耳は高音域が聞きにくいにもかかわらず、リクルーメント現象といって、一定の音量を超えたとたんに急にうるさく感じてしまうのです。つまり、高い音は小さいと聞こえず、大きいと突然耳鳴りのように痛いほどの音になる。

・昔行った戦争の話をする時、連続して1日に何度も話す高齢者はいません。今日話したら、翌日以降にもう一度話をします。これは、翌日には戦争の話をしたことを忘れるからです。そこで、「繰り返しの記憶」を利用します。1日に何回も連続して戦争の話をしてもらいましょう。そうすると「戦争の話をした」という記憶が定着しやすくなるからです。

・1日にあえて何度も話してもらって、話したことを覚えさせる。

・何をさせていいかわからないときに有効なのが、植物の世話をお願いすることです。

・1から10まで数えると、声がよく出るようになる。

・本を読むと認知症の発症率を35%減らす。

・スクワットと言われるとしんどい感じがしますが、イスから立ち上がる動作と言われるなら、まあできそうではないですか?

・横断歩道の白線と何もない部分の1セットとなる1mを、1秒で歩けているのかをチェックする。

・目を強くつぶってから強く開けるという運動を、1日10回程度行う。

・高齢者に「痩せたね」は、恐怖を植え付ける言葉



老人の取扱説明書 (SB新書)

老人の取扱説明書 (SB新書)

  • 作者: 平松 類
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2017/09/05
  • メディア: Kindle版



老人の取扱説明書 (SB新書)

老人の取扱説明書 (SB新書)

  • 作者: 平松 類
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2017/09/06
  • メディア: 新書



タグ:平松類
nice!(0) 
共通テーマ: