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『13歳からのアート思考』

・「鑑賞」のためというよりも、作品情報と実物を照らし合わせる「確認作業」のために美術館に行っていたようなものです。

・じっと動かない1枚の絵画を前にしてすら「自分なりの答え」をつくれない人が、激動する複雑な現実世界の中で、果たして何かを生み出したりできるでしょうか?

・「アーティスト」は、目に見える作品を生み出す過程で、次の3つのことをしています。①「自分だけのものの見方」で世界を見つめ、②「自分なりの答え」を生み出し、③それによって「新たな問い」を生み出す。

・作品の「背景」についての情報を受け取ると、多くの人は、あたかもそれが唯一の「正しい見方」であるかのように、「なるほど、そういうことか。覚えておこう」と思考をストップさせてしまう。

・きっと彼は、残された「一輪の朝顔」を手掛かりにして、それらが庭に咲き誇っていた様子を想像したのではないかと思います。そうやって生み出された「想像上の庭」は、実際に朝顔が咲いていた「現実の庭」よりも、はるかに奥行きの深いものであったかもしれません。

・デュシャンはこの作品によって、アートを「視覚」の領域から「思考」の領域へと、完全に移行させたといってもいいでしょう。

・利休は《黒楽茶碗》から「視覚で愛でることができる要素」をあえて排除し、「視覚」ではなく、「触覚」で楽しむ茶碗をつくろうとしたのではないか。

・作品の「美」を視覚で愛でることだけが、アート鑑賞のあり方なのだろうか? 「思考」や「触覚」を使って味わう鑑賞があってもいいのではないだろうか?

・アート思考は、過去に存在した「正解」に左右されることなく、「自分だけのものの見方」を通じて、「自分なりの答え」を探求する営みです。

・正解を導くだけの人、問いそのものを生む人



「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

  • 作者: 末永 幸歩
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2020/02/20
  • メディア: Kindle版



「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

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  • 作者: 末永 幸歩
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2020/02/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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