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『極楽カシノ 怪人モリスばくち旅』 [☆☆]

・チューサン階級とは、中三階級、中学三年生程度の学力レベルのこと。

・バカは、引けない。ただ突き進む。打ちてし止まん、の精神で玉砕する。

・オセアニア代表の馬が、二年連続で優勝したのだ。すると中央競馬会はどうしたか? それまで9時間だったシドニー─東京間の直行輸送を香港経由に変更して、26時間輸送としたのである。だから、オセアニア地区からは、もう強い馬を日本に送ってこない。つまりここ数年ジャパンカップで日本馬が圧倒的に強いのは、いかにも農水省の天下り役人たちが考え出しそうな霞ヶ関的小知恵の結果だったのである。

・勝負の世界にあるのは、「勝者」と「敗者」のみ。「二着」とは、「敗者の先頭」ないしは「負け組み」のボス。

・そもそもナショナリズムは、論理ではない。あれは、エモーション(感情)。だから、いくら論理を使ってもナショナリストたちを理性的には説得できないのだ。

・場内係員が、文句を言いに来たみたいなのだが、私の怖い顔を見て、一言も発せずに退散する。30年以上かけて作り上げてた怖い顔だ。これを持っていると世の中、とてもラクなの。

・ゲーム賭博というのは、いつか負けなくちゃならない。どう負けるか、が重要なのである。

・主語が「わたし」から「われわれ」に変わった時に、思考停止が開始されるのである。

・「愛国心」は自然なものだから、子供たちに教えなければならないそうである。もしそれが自然なものなら、どうしてわざわざ教えなければならないのか? 教えたりしたら、それこそ不自然なものとなってしまうのではなかろうか?

・情を捨て正義を忘れ、弱者を目標と定めるとそいつを徹底的に叩く。

・競馬で儲かっているのは、農水省の天下り役人たちと腐れ関係者、そして非合法ノミ屋だけ。

・日本で公営カシノが開設されたら、当たり前の話だが日本からの客足が途絶えてしまう。これは韓国カシノ産業の死活問題だ。それで韓国から霞ヶ関や永田町を標的にポンポンと大枚の実弾が撃ち込まれる。それゆえ、日本ではカシノがなかなか認可されない。

・日本には、収賄と給料の区別がつかない官僚たちが、大勢居る。

・経験は、人を賢くする。経験をいくら積み重ねても、ちょっとも賢くならない人もいる。それは、経験の自覚化という作業をサボったからなのだ。すなわち、経験を思想とできなかった。

・小さな親切、大きなお世話。世の中には、この基本原則を理解していない奴らが多すぎるのだ。



極楽カシノ

極楽カシノ

  • 作者: 森巣 博
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2005/04/20
  • メディア: 単行本



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