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『ビジネスで失敗する人の10の法則』 [☆☆]

・自分より優れた人物と付き合うようにたえず努力すべきだとわたしは考えている。そうすれば間違いなく、自分を高めていくことができる。

・これまでと同じように生活するサイクルが世代から世代へと受け継がれていき、極貧の家族や集団で受け継がれていくことも多い。

・何かを達成できたとき、ごく小さなことにすぎなくても、これ以上リスクをとるのはやめておこうという誘惑にかられる。

・新たなリスクやもっと大きなリスクをとる必要を考えるとき、とくに不可欠なのは、現状に安住できない感覚である。ものごとはもっとよくなっているべきだという感覚、いま行動しなければ将来が危ういという感覚、さらには、せっかくの機会を逃してしまうという感覚だ。

・資本主義の霊園に、「リスクをとることなく死亡した企業ここに眠る」と書かれた墓標がどれだけあることか。

・状況が変わったときに頑固に、それまでの流儀を守り通す。そうしていれば、失敗する。

・軍の将軍がいつも前回の戦争に備えるように、IBMの経営陣はメインフレーム流の考え方を心から信じていたのである。

・大手スタジオはテレビ業界の発展をもたらす原動力になれたはずだが、実際にはせいぜいのところ傍観者の立場に止まり、最悪の場合には、ことあるごとに妨害を試みる敵になったのである。

・自分専用の安全な場所をつくる。物理的に隔絶した環境ほど、つまらない人間を遠ざけ、つまらないごたごたにわずらわされないようにするのに適した方法はない。

・人生で何をするにしても、自分の意見に反対して議論してくれる優秀な人物を周囲に集めるべきだ。

・信頼される人間になりたい。恐れられる人間ではない。愛される人間でもない。信頼される人間だ。

・かなりの経営者は「これは正しいことなのか」とは質問しなくなり、「これは合法なのか」と質問するようになった。こうなればあと一歩で、「これをやっても、ばれないか」と質問するようになる。

・電子データに対する感覚に負担がかかりすぎるようになるとともに、人間に対する感覚が鈍くなっている。他人との単純な付き合いが失われているのである。

・知るべきことが多すぎて、判断が難しくなりかねない。頭のいい店員はこのことをよく知っている。だから、すぐに選択の幅を狭めようとする。

・競馬の予想屋にレースの結果を予想してもらったのだが、そのときに戦績や負担重量、血統など、提供する情報の量を変えていった。面白いのは、提供した情報がわずか五種類のときより、四十種類のときの方が、予想成績が悪かったことだ。じつにさまざまな状況で、情報が少ない方がよいというのは事実だ。

・ごく初期の自動車を開発した人たちが市場調査を行って、輸送について人々が望む点を質問していれば、たぶん、「もっと速く走る馬がほしい」という答えになっていただろう。

・人はときに、みたいと思っているものをみることがある。現実をみるのではなく、現実を示すと考えるデータだけをみていることがある。現実を示していてほしいと考えるデータをみているにすぎない場合がある。

・経済関係のマスコミも愚かだった。注目を集めるニュースを求めていて、かならずしも真実を求めているとはかぎらない。

・世界中の調査を集めて検討しても、正しい問いを立てていなければ、正しい結論は得られない。

・がちがちの官僚制が厄介なのは、みずからは生産的な仕事をほとんどしていないのに、他人の仕事をあきらかに妨げるからだ。

・ビジネスとは要するに、既存の顧客にうまく奉仕し、新しい顧客を獲得することだ。

・委員会は、ひとりひとりでは何もできないが、集団としては、何もしてはならないという決定を下せる人たちの集まりである。

・優れた企業は従業員を細かく管理しようとはしないし、生活の隅々まで命令しようとはしない。これに対してだめな企業は官僚制の何重もの管理階層で、従業員の創意を窒息させる。

・社内の支援部門が仕事の質が低いと批判されると、管理者は人員を増やして対応しようとする。外注先なら、仕事の質を高めると同時にコストを引き下げなければ、もっと優秀な競争相手に契約を奪われることを知っている。

・惨事の後の議会証言によるなら、最終的に判断を下したのは最善の情報を握っている人ではなく、最大の権力を握っている人だったようだ。

・科学者が反論できないように思えるデータを示して、同じように恐ろしい結論が証明されたと主張した場合、別の事実と統計を持っていないかぎり、反論するのは難しい。そして、一般の人はたいてい、事実も統計も集めてはいない。

・来る日も来る日も、世界の中で失敗した部分だけに注目していれば、人生と将来についての見方はすべて、それによって形成される。

・「ふたりの男が監獄の鉄格子から表を眺め、ひとりは泥があるだけといい、もうひとりは星がみえるという」。どのような姿勢をとるのか、上をみるのか下をみるのかで、世界はまるで違ってみえるのである。

・「手こぎボート症候群」にかかっている人が多い。将来に向かって進んでいくときに、ボートのこぎ手のように、後ろを向いて、過去だけをみているというわけだ。

・1900年ごろ、アメリカ人の平均寿命は四十七年であった。当時、食べていたものはすべて有機食品だ。

・退屈な科目などありません。退屈に思うのは、面白い理由を探し出そうとしないからです。

・分別のある人は、世界に自分を合わせようとする。分別のない人は、世界を自分に合わせようとする。だから、進歩はすべて分別のない人のお陰だ。

・希望には美しい娘がふたりいる。その名は、怒りと勇気だ。ものごとが現状のようになっていることに対する怒り、そして、ものごとを本来の姿にする勇気である。



ビジネスで失敗する人の10の法則

ビジネスで失敗する人の10の法則

  • 作者: ドナルド R キーオ
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2009/04/21
  • メディア: 単行本



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