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『面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則』 [☆☆]

・予約をとることもせず、なんとなく「流行っているお店だから行列になるのは仕方ない」と思ってしまう人は、残念ながら問題が雪だるま式にふくらんでいく堕落型の面倒くさがりやなのかもしれません。

・「面倒くさい」ことを解消するためには、どうすればいいのか? それを追求していくことによって、文明は進歩してきました。

・交渉の席で「こんなこともできます」「あんなこともできます」と、聞かれてもいないことをアピールするのもよくありません。本人は自分の優秀さをアピールしているつもりでも、そうやって手の内を明かしていくことほど、不利な条件をのまされることになるのが交渉というものです。

・とにかく動き出すことです。われわれ人間は何か作業を開始したら、脳の側坐核という部分が刺激され、やる気が湧いてくるようにできているそうです。

・怒鳴ったりクラクションを鳴らしたりしても、渋滞が解消されるわけではありません。こうした「変えられないもの」に執着することは、時間の無駄であるばかりか、余計なストレスを増やすだけの、非常に面倒くさい行為です。

・よく素直でない人のことを「面倒くさい人だ」と評することがありますが、これは事実です。素直さを失うと、周囲も本人も面倒くさいことになります。

・そもそも、考えるという行為は物事を複雑化させるためにあるのではありません。物事を単純化していくため、われわれは考えるのです。

・長期に渡る「面倒くさいこと」から解放されるためには、さまざまな知識や手続きを無意識化させておくのが一番です。もちろん、九九を覚えたときのように、物事を無意識化させるには努力が必要です。面倒くさい作業が必要です。

・人間関係におけるトラブルは、かなりの部分が「見返り」に起因しています。たとえば、自分があれこれ世話をしたのに相手から思ったような見返りがなかったとき、人は「裏切られた」とか「薄情なヤツだ」と感じ、憎しみを抱きます。

・自分が与えたのと同程度の見返り、あるいはそれ以上の見返りを期待する「ギブ・アンド・テイク」式の考え方は、「なんでこれだけやっているのに、なにもしてくれないんだ!」というストレスを招くだけで、なんのメリットもないのです。

・歴史に学ぶ風潮が、かつてほど流行らなくなった理由は、組織の規模や形態が変化したことが大きいと思います。戦国武将的な組織論は、大企業のマネジメントには向いているのでしょうが、現在は組織も小さくなり、企業の中でもチーム単位でのマネジメントが重要になってきました。

・毎日確実に目減りしている。それが時間なのです。だから、よくある「お金を節約するために、時間をかけよう」という発想は、まったく的外れだといわざるを得ません。

・お金がもったいないから、飛行機や新幹線に乗らない。お金がもったいないから、携帯電話を使わない。これらはすべて、お金を節約する代わりに時間を浪費する行為です。

・アマゾンに限らず、インターネットの欠点は「俯瞰性のなさ」にあります。物事を俯瞰で眺めることができないので、パッと見て全体の印象を感じとることができません。

・ひと昔前なら「物持ちがいい」ことにも価値があったのでしょうが、これだけモノと情報が溢れた時代には、自分にとって本当に必要なモノと情報を峻別し、それ以外は捨てていくような一種の編集能力が求められているのです。

・同じ「面倒くさい」であっても、事前に対策を練る「面倒くささ」と、あとからやってくる「面倒くささ」とでは、質がまったく違います。前者は自分で選び、自分でコントロール可能な「面倒くささ」ですが、後者は取り返しがつかない、自分にはコントロール不能の「面倒くささ」なのです。

・デジタルデバイド(情報格差)という言葉がありますが、インターネットを使いこなす程度の能力は、技術力の格差ではなく「知っているか、知らないか」というだけの差です。習得すべきスキルなど、ほとんどありません。

・議論を吹っかけられても、それに乗らないのがスマートな対応というものです。

・今はまだ「できたらカッコイイ」とか「できると有利」という程度の認識かもしれませんが、あと7~8年もすれば確実に、「英語ができないと仕事にならない」「英語ができないと損をする」という時代がやってきます。

・15年前に「先読み力」のある人がITスキルを身につけたように、10年後のために、今、英語のスキルを身につけましょう。

・面倒くさいから、面倒が起こらないように工夫する。これが、「究極の」面倒くさがりやです。



面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則

面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則

  • 作者: 本田 直之
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2009/01/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



タグ:本田直之
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