SSブログ

『刀語 第八話 微刀・釵』 [☆☆]

・運命は自分で言い張るもの、だ。自分の成功を運命だと言い張れば嫌味がないし、自分の失敗を運命だと言い張れば悔しくもなかろう。

・それは妥協という名の狡猾さだ。

・きさま如きに暴かれるほど、わたしの腹の黒さは淡くはない。

・敵対関係こそが、互いの技・互いの忍術を磨いてきたことは間違いのない事実である。

・全部を全部説明するのは粋ではないと思っているらしかった。皆まで言わない──という奴なのだろうが、しかしそんな粋さを求められても困る。無粋な男なのだ。

・始め、の合図で──戦闘は開始されていたのだ。正々堂々としていると言えば正々堂々としているし、天下泰平の世らしいと言えば天下泰平の世らしい。

・わたしにだって見る目はあるのだ。外側から作りを見れば、それがどういう動きをするのか、どういう動きが可能なのかくらいは──見切れるとも。人間相手では無理だがな。機械は素直だよ。そういうところは。見た通りの動きしかせぬ。

・刀は斬れなければ意味がない──まずはそのことを第一に考えろ。他のことなど、すべては些事だ。

・「機械もすごいけど自分で考えて動ける人間もやっぱりすごい」という結論に陥りがちですがそれもまた短絡的というか、自分で考えているつもりになっていても案外そんなのは昔出された命令のまんまなのかもしれません。



刀語 第8話 (8) (講談社BOX)

刀語 第8話 (8) (講談社BOX)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/08/02
  • メディア: 単行本



タグ:西尾維新
nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

トラックバック 0