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『タブレット革命 iPad登場でわかった板型PCの破壊力』 [☆☆]

・学生が授業中にノートパソコンやスマートフォンやiPadを持って授業を受け始めたら、知識を伝える授業の場合、ほぼ全てグーグル先生に先回りされてしまう。グーグルを使いこなす学生の前では、グーグル先生が教えてくれないこと、教えてくれない体験を授業の中にデザインしていく必要があります。

・ソーシャルメディアで自分の友人たちに疑問をぶつける場合は、詳しい友人に質問することによって、深い以上に自分にとって的確な情報が提供される可能性が増えます。

・ウェブによって「詳しい友人」の幅が周りの5人から500人、5000人へと広がり、また質問する労力や時間、コストも圧倒的に下がるのです。

・グーグルは地球上で検索できないモノをなくすという目標に向けて、いつでも、どこでも、何でも検索できる世界を目指していますが、ソーシャルメディアはより現実的に、いまだけ、ここだけ、あなただけという情報にリーチできるようにする指向性を感じます。

・レイアウトや本のサイズといった、紙に対する編集デザインを超えて、デバイスのセンサーをいかに活用するか、という編集にフォーカスしていくことによって、デジタル・パブリッシングの新しい方向性に目を向け、新しい価値を見いだすことができるようになるのです。

・用量が5GBあることではなく、音楽が1000曲入るという言い方をしている点に注目すべきです。スペックとしての数字ではなく、自分の生活がどう変わるか、という意味がある数字をデザインして、提示しています。これがアップルのものづくりが他と一線を画している1つのポイントです。

・グーグル時代からフェイスブック時代へウェブのパラダイムが移っていく。個人で検索して情報を得るより、友人が気に入った情報、友人が知っている情報を教えてもらう方が先になる時代がやってきます。

・フェイスブック時代の情報コミュニケーションは、誰かに教えてもらう「テル型」(Telled)と名付けることができます。

・我々が狂ったようにソーシャルメディアに時間を費やしている理由は、テル型のインタラクションに加えて、無数の人からのプッシュ型の情報であふれかえっている点にもあります。

・アメリカでは高校生の頃から、バックパックに重たい教科書や分厚い15インチのノートパソコンを持ち歩いています。その重量は5キロをゆうに超えることもあります。

・より進歩のスピードが速いコンピュータやインターネットの世界、そしてどんどんケースワークが積み重なっていく経済や法律の世界、さらにまだ未知の領域が多い人間の身体のことや環境問題などは、紙の教科書では対処することができないことは明白です。

・テレビは「観る」(Watch)ものであって、家の中においても大型化とハイビジョン化でだんだん身体から離れて「眺める」(View)ものに近くなってきたかもしれません。

・IT普及以前に生まれて必死にITを身につけようとしている世代を「デジタル・イミグレイト」と呼んでいます。

・ウェザーニュースは、2008年夏に「ゲリラ豪雨」と呼ばれる突発的な豪雨の予測に成功したと発表しましたが、この予測に活用されたのは気象庁が有するような1機数億円の高性能レーダーではなく、数万のカメラ付きケータイでした。

・ユーザーたちは日頃からウェザーニュースに空の写真付きの投稿をするウェザーリポーターであり、天気、空、同じ地域という共通の話題に集まり、お互いの投稿を読み合い、コメントし合っています。



タブレット革命 〜iPad登場でわかった“板型PC”の破壊力

タブレット革命 〜iPad登場でわかった“板型PC”の破壊力

  • 作者: 松村太郎
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2010/09/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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