SSブログ

『シンプルを極める』 [☆☆]

・禅が余計なモノを排除し、住まいをピカピカに掃き清めることに執拗にこだわるのも、人が座り、生活する場が人に影響を与えるものだからです。

・目的を持ちながら生きることは、目的を何も持たずにただ漠然と日々を過ごすよりもずっと豊かで健全で、遥かに良い生き方ができます。

・好きだったこと、これからやってみたいことのためにモノを取っておく人も大勢います。こういう人はすでに完了している過去、または潜在的な未来を生きようとする人です。

・山登りに行く時は山登りに必要なモノしか持っていきませんね。目的地が分からないと旅行よりも、ずっと荷物を減らせます。人生も同じです。

・人が言うことを基本とせずに、独自の判断基準を持っている。こういう人は、自分のスタイルを生きている人です。

・モノを捨て、少ないモノと暮らす生活こそが偽物から遠ざかり、オーセンティックに生きるもっとも良い方法です。

・服装、食器、家具、そして色彩や好みなどを、くすんだもの、中間的で控えめ、あまり目立たないものにしたほうがより繊細に感覚に訴えてくるようです。

・「わび・さび」とは使い古し、使い込むことで出る艶、古びたモノに由来する洗練された美学のことを言います。

・私たちが要らなくなったモノを捨てられないのは「変わること」への不安が原因の場合が多いのです。

・何かに執着することは、息を止めている状態に似ています。最後に息苦しくなってしまうのです。

・ホーダーのほとんどが相手を愛している、と言いながらも頑固で、相手に譲歩することはほとんどありません。彼らは無視されていることも感じず、ただ十分に愛されていないと感じています。

・相手に最低限の敬意をも示してもらえなければ、気持ちが離れていくのはいわば当然のことです。

・災害時にニュースを聴くために、ラジオは最低でも1台は必要です。

・戸棚とは「現役」のモノを入れるために在るのであって「引退した」モノを入れるためにあるのではありません。

・好きでもない服を、もったいないから、あるいは感傷的な気分から「駄目になる」まで着る意味は本当にあるのでしょうか? こういう考え方を続けていると、貧弱なモノを「駄目になる」まで使うために人生を費やすことになりませんか?

・もし変わりたいと願うのなら、あなたの過去の悩みや嘆きが染みついている、くたびれた古い服を着続けるのはおよしなさい。

・「faire peauneuve(フエール ポーヌーヴ)」というフランス語は「服を着替える」という意味と「心を入れ替える」という二つの意味を持ちます。

・最大限のモノを処分したい、と願っている人にとっては残念ですが、行政書類というものばかりは捨てる訳にはいきません。

・私たちは物事を「知的」に理解しますが、その物事の意味を心底把握できるのは実生活の中にその反映を見出した時です。

・自分の好みのカラーをしっかり持ち、それを実生活に取り入れている人は他の人よりずっと有能だと言われています。なぜならそういう人は、自分が何を望んでいるのかが明確でそれを実践しているからです。

・本物でない、役立たずで無意味なものすべてを少しずつ削ぎ落とし、ミケランジェロのダビデ像のように、自分に残された人生をはっとするほど美しくすることがシンプルな生活を形成していくことなのです。

・欲しいものを入手することは豊かさのしるしです。でもそれがなくても済むというのは能力の成せるわざです。

・それを戸棚に仕舞ってみても、潜在意識はそれを持っていることを覚えています。そのモノが問題なのではなく、それを持っているという思いが重荷となってくるのです。

・「タダ」だからという理由で、モノを家に持ち帰るのは絶対に止めましょう。モノが溢れているのは正にそのせいなのです。

・私たちは自分で修理できないばかりか、使い方でさえ完全に理解していない機械を使ってはいないでしょうか?

・あまりにも多くの人たちが「残された者が何とかするだろう」と言い残して旅立っていきます。そして残された者たちが、仕方なく不本意な決断を下すことになるのです。過去を、思いでの品々を清算することは辛く、痛みを伴う作業です。



シンプルを極める

シンプルを極める

  • 作者: ドミニック・ローホー
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2011/02/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

トラックバック 0