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『テクテクノロジー革命 非電化とスロービジネスが未来をひらく』 [☆☆]

・ある問題を引き起こしたのと同じマインドセット(心の枠組み)のままで、その問題を解決することはできない。

・人間が最後の木を伐ったとき、最後の川を汚してしまったとき、そして最後の魚を焼いてしまったとき、やっとそのとき気づくだろう、お金は食べられないということを。

・本当は平和主義に反することに怒りが向いていたはずなのに、一般の動かない人たちに対して怒りの矛先が向いてしまった。

・科学は万能ではないですからね。例えば、何が悪いかわかっていれば、それが起こっていないか突きとめることは、科学の力でできるけど、何が悪いかわかっていなければ、科学は無力ですから。

・「課長と部長はどう違うか」と日本人100人に聞くと、100人みな「部長の方が課長より偉い」と答えます。アメリカ人100人に聞くと、「それは役割が違うんだろう」と。日本は封建時代が長かったから、物事を身分でとらえる文化が色濃く残ってしまった。

・同僚同士が仕事が終わると赤提灯みたいなところにのみ行く。話題は3つだけ。会社の悪口、上司の悪口、製品の悪口。そんなに会社がきらいなら別の会社に行けばいいじゃないかと思いました。

・噛むと唾液が出て、デンプンを分解するけれど、噛まないければ分解しないで腸に送り込んでしまう。

・歴史的に見ると、経済が行き詰まると、社会はいつも右傾化し、最後には戦争にもっていこうとします。

・多くの人が、新しいことをやってみる前から、うまくいかなかったらどうしようとか、本当にうまくいくのだろうかとか考えることで、そっちにエネルギーを逃がしてしまう。

・わかっていることと、わかっていることの組み合わせが頭の中で起こることをインスピレーションという。

・夜の放射冷却というのは、約10ミクロンくらいの波長の赤外線で送り出す。波長が8ミクロンから13ミクロンのところは、吸収するガスが地球を取り巻いている大気にはないんです。だからこの波長の赤外線は宇宙にすっと抜けていくんです。これを物理の世界では「大気の窓」という。

・もしかすると、8~13ミクロンの「大気の窓」をふさいでしまうガスを、人類は作ってしまうかもしれない。もし、この波長領域の赤外線を吸収してしまうガスを作ってしまったら、完璧にアウトです。

・人間の予測能力というのはものすごくお粗末ですね。だって、自分の知っている範囲内でしか、人間はイメージできないから。

・感受性が鈍くて、たくましい人がリーダーになっている。政治家にもいますよね。感受性が鈍くて、決して繊細ではないから、人の痛みを我がことのように感じることはできない。

・多様性と変化と循環性こそが環境の原点なんです。

・自動車会社が鉄道会社を買収して、鉄道を不便にした。それを政府が後押しして、買収資金まで応援した。国民が鉄道から自動車に切り替えるように、国と自動車メーカーが一緒になって進めて、自動車王国に仕立てました。

・自転車ですむところを自転車で行くのは、まぎれもなくいいことだと思う。

・昔の機械というのは、50年は使うことを大前提にして作られていた。だから開発に5年や10年かけるのは当たり前、というゆるやかな流れがあったんです。

・できるところでできることをやればいい。自己犠牲が大き過ぎると続かないからね。

・人っていうのは、何が欲しいかというイマジネーションは、あるものの中からしか描けませんから。

・ビジネスのこわさというのは、もっと売れる、もっと儲かるという磁場に吸い寄せられるように動いていくことです。

・資源なんかなければ政治家は腐敗しないのに、資源があると必ず腐敗する。外国資本と結びついて、政治家が自分の利権を膨らます方にいく。

・40年も60年も生きているのに、自分の好きなことがわからない。「旅が好きです」とか「ゴルフが好きです」なんて答える。そういうことじゃないんだ、好きなことっていうのはやらずにはいられないほど好きでたまらないことだ。

・好きなことを探すというのは自分の発見でもあるわけです。

・「自給なんて嫌だ」という思いが高度経済成長の時代の出発点だったんですよ。貧しいし、買うお金もないし、売っているものもない。だから自分で作らなければいけなかった。

・「道具」、「材料」、「ノウハウ」、「仲間」、「きっかけ」。それをセットで提供すれば、動かなかった人が動くようになる。

・キャパシタ(capacitor)。電気二重層と呼ばれる固体と液体との界面に正負の電荷が蓄えられる原理が応用された環境負荷が少ない蓄電池のこと。

・21世紀は貿易も情報も自由化していくから、ノウハウと顧客を囲い込む人が守る側で、自由化していく人が攻める側にまわってしまい、あいかわらずクラシックなビジネスをやる人と、モダンなビジネスに別れている。

・真似るのはいとも簡単です。作る人が20年かかったことを、真似るなら2年で同じレベルに追いつけます。そこには何の才能も必要がない。



テクテクノロジー革命―非電化とスロービジネスが未来をひらく (ゆっくりノートブック)

テクテクノロジー革命―非電化とスロービジネスが未来をひらく (ゆっくりノートブック)

  • 作者: 藤村 靖之
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本



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