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『りぽぐら!』 [☆☆]

・友達じゃないよ。仲がよかっただけ。

・一度道を踏み外した人間は、二度三度と、容易に道を踏み外す。

・普通に生きたければ、人間、妥協と忍耐だ。

・人はお金では幸せになれないのかもしれない。ただし、この世で一番不要で、もっとも人を不幸にするものが借金であることは、僕にとっては疑いようがない。

・お金は寂しがりやであり、あるところに集まるというけれど、しかし、それに関して言えば、お金も借金も同じだった──借金は、借り入れは、あるところに集まる。雪だるま式に増えていく。

・いつからか僕は、自分の借金がいくらあるのか、把握できなくなっていた──問題を把握できなくなったとき、その問題は最終ステージにさしかかったと言える。

・人命は金では買えない。というが、金で人命を奪うことはできるだろう。

・防犯カメラ、監視カメラは、犯罪の抑止力にはなりえても、禁止力にはなりえまい。プラスを作り出すどころか、マイナスをゼロにすることさえできない中途半端な代物だ。

・見られていることが緊張を生み。見られていることがぼくたちを善人にする。

・善行に貴賤はない。「偽善」という概念は、とっくの昔に死語となった。





りぽぐら! (講談社ノベルス ニJ- 33)

りぽぐら! (講談社ノベルス ニJ- 33)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/01/08
  • メディア: 新書



タグ:西尾維新
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