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『片づけのコツ モノに振りまわされない!』 [☆☆]

・最近では、子供でもケータイを持っていて、駅で、人待ち顔でイライラしている人も見なくなりました。本当に便利な時代になりました。しかしその一方、「一回性」というものが失われ、誰もが「時間」を大切にしなくなってきた気がします。

・どれだけたくさんあっても、それが使っていない、使えないようなものばかりである限り、それは貧しい、みすぼらしい空間になってしまうでしょう。

・自分の体の延長である家を、おろそかに扱い続けたら、自分が病んでくる。

・何かを収納するとき、無条件に収納するのではなく、「これは、収納すべきものなのか? 捨てた方がいいものなのか?」と考えることを習慣にするのです。捨てることを視野に入れた収納です。

・決して、何もない空間がベストであるとは思いません。それがすべて自分のお気に入りであれば、どんなにたくさんのモノに囲まれていても、決して見苦しくないし、むしろ、大好きなものに囲まれた幸せな暮らしといえるでしょう。

・価値あるブランド品も、その価値を理解していない人(ティーンエイジャーや、ブランドへの知識が低い人など)が持つと、そのよさを十分に発揮できません。それどころか、持つ人をかえってみすぼらしく見せてしまうことさえあります。

・単に、モノを減らして、ないことを我慢しているのではダメなのです。モノが多い少ないにかかわらず、その状態を自分で選び取っているか否かが、精神の豊かさ・貧しさの分かれ目なのです。

・「ないことを、あえて選ぶ」 その意志がなければ、シンプルな暮らしは、たちまち単なる「欠乏」になってしまいます。

・自分の家(部屋)が居心地悪いと感じると、人は「何を足せばいいのだろう」と考えがちですが、本当は逆で「引く」ことを先にやるべきなのです。

・たった一脚の椅子、たった一着の服、たった一足の靴しか持てないとしたら、何を残し、何を選ぶか。自分に対して、ギリギリの選択を迫ってみます。「自分にとってのたった一つ」は、あなたが一番大切にしたいものの反映です。どれだけたくさん持っていたとしても「たった一つ」がないなら、心はいつまでたっても空虚です。

・ちっとも使っていないし、大切にして毎日眺めているようにも見えないし、ただその辺に突っ込んでおいただけのモノを、「もったいない」もないもんだ。

・私たちは、消費社会の使い捨て文化の中で育っているのに、親の世代の「もったいない」という言葉だけを引き継いでいる。「もったいない」文化はそこにはなく、言葉だけが空疎に残っているんですね。その矛盾が、「使いもしない、捨てもしない、モノでいっぱいの家」なのでしょう。

・客用布団のレンタル。買った方が安い、という意見もありますが、年に一回かそれ以下しか使わないものです。清潔な布団を、使うときだけ持ってきて、しかも取りにきてくれる。なかなかいいサービスです。

・ブランドバッグはリセールバリュー(再び売るときの価値)が高いので、使い減りしないんです。大切に使えば、ある程度の値段で売ることができ、その意味では非常に貨幣に似ている。だから、ブランド品を買う人は、使っている間は、レンタルと考えて大事に使い、欲しい品がでたら、売って回していけばいいんです。

・以前覗いたフリーマーケットで、使い古しのジーパンや古着のワンピースで作ったリメイクの服を出しているグループがあって、それがとても素敵でした。センスや技術のある人は、モノに新しい意味と価値を与えて回していけるので、素晴らしいと思います。

・何か新しことを始めるときに必要なことは、今までやっていたことを一つ減らして、その分の時間を空けることです。今までの時間割をそのままにして、そこに新しい仕事を詰め込もうとしてはいけません。それがたとえ五分であっても、無理です。

・お墓じゃないんですから、しまったきりで二度と取り出さないものなんか、持っていたって仕方がありません。

・センスと掃除に自信がある人以外は、ヘタに飾らないほうがいいです。センスのある人が自分らしさを発揮するのはいいんです。でも、センスに自信のない人は、自分らしさを発揮しようなんて思わないことです。センスがない人が目指すべきは、そこに個性を込めるよりも、いかに省くか、いかに自分にとって片づけがラクな方を選んでいくかです。

・和室の押入れという収納は、現代生活に合いません。今の暮らしに必要なのは、検索性の高さ。必要なものがさっと取り出せ、すぐにしまえることです。

・すべての問題は、「自分では変えられないこと」そのことにあるのではなく、「変えられないことと変えられることの区別がつかないこと」なのです。変えられないことは厳然としてある。それは仕方のないこととして受け入れなければなりません。でも、すべてが変えられないことではないはずです。

・己を知ることは、自分の行動パターンを知ること。

・自分の行動パターンに合わせない収納は、機能しません。押入れの収納をどんなに立体的に構成しても、自分の行動パターンが相変わらず「手前に突っ込む」だったら、即玉砕です。

・飛行機だってタンカーだって、空荷では帰りません。何か仕事をするなら、同時にできる何かの仕事を平行する。生産性向上の鉄則です。





モノに振りまわされない! 片づけのコツ

モノに振りまわされない! 片づけのコツ

  • 作者: 金子 由紀子
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 単行本



タグ:金子由紀子
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