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『実録!「裏稼業」騙しの手口』 [☆☆]

・黒に近いグレーがあり、白に近いグレーがある。そういう様々なグレーが暗躍し、多くの裏稼業は成立している。

・ここ最近の振り込め詐欺が以前と決定的に変わったのは現金受取型の手口の増加である。

・KTS(母さん助けて詐欺)なんてふざけた呼称を誰がつけたのだろう。いくらキャッチーにしても被害が減らないのでは、ただ俗悪なだけではないか。

・嫌がっているやつに無理やりやらせることはことはない。仕事をイヤイヤやる人間は本当にダメなので。

・日常的に敬語を使えない人間も論外。スーツ着用が基本ですし、コワモテの人材はいりません。そういう人間がいると、必ず面倒なことが起こるでしょう?

・人を騙すのは簡単です。その人が持っている「詐欺犯」のイメージを壊すだけですから。

・礼儀じゃなくて、大事なの演技です。演技ができれば礼儀もできますから。

・仲よくなるだけならいいですけど、情が出てしまう人間には詐欺はできません。

・一般企業ではないので勤務態度のマジメさが取り分に加味されることはありません。

・振り込め詐欺の被害が今もって増大している本当の理由は詐欺グループのトップと大手証券会社の社員が結託して、スキームを作り上げているからです。本当の証券マンにとって、詐欺グループのオーナーは上客になり得ますから。

・ほかに何ができなくても、誰でもメールだけはできる時代だ。あるいはメールのやり過ぎで、ほかの肝心なことができなくなっているのではないかと思えるほどに。

・メールの相手をキムタクと思い込んで、数千万円つぎ込んだ女がいたんですけど、想像力が豊かなぶん、ハマると女のほうがスゴいですね。

・男が求めるものがエロなら女は……。女は愛です。

・握手をするために同じCDを何十枚も買うことができるような純粋な人間は、好きなアイドルには手の届かない存在でいてほしいのかもしれない。

・女性はメールのやり取り自体が目的になり得るというのです。やり取り自体に意義や楽しさを見出すので、それを目的におカネを払ってしまう。

・サクラサイトのトラブルは携帯電話が7割以上を占めています。それには理由がって、パソコンだと自分でメーラーを立ち上げ、メールが届いているかどうか確認するという作業のために、自分から相手に向かっていく動作になる。それが携帯だとメールの着信が、バイブレーターでもメロディでも、何か鳴ると向こうから来ているという錯覚に陥りやすい。それが「求められている」という充実感につながってしまう。

・捜査は一筋縄にはいかない。資金が豊富な詐欺グループには当然、有力な弁護士が近くにいる。全アルバイトに「任意である以上、応じる必要はない」と通達がいく。

・テンイチ(0.1グラム)なら、10回売れば10万円になる。それを1グラムで売るとなると、誰だってまとめて買うから少し安くしてくれという話になる。そうすると、やっぱり30000円から50000円くらいが相場なんだ。利ざやが格段に変わってくる。

・「あなた、麻薬するタイプじゃないでしょ」ってやつが「合法」だからと平気な顔で買いにくる。死人が出るというのは頷けますね。

・シャブはヒロポンと呼ばれた時代からあるわけで、摂取し続けたらどうなるかというデータもある。10年単位で考えたときに、ハーブに関してはまだデータがない。ちょっと怖いですよね。

・ハーブブームはテレビのズレた報道とか、そういうものにも責任がある気がします。番組を作っている人は取り上げることに意味があると思っているのかもしれないけど。現実にはかえってブームを後押ししてしまっていた気がする。

・裏の人はこの波に目をつけて、ハーブを違うビジネスの材料に使った。それがフランチャイズ詐欺、取り込み詐欺なんですよね。まず小さな資金、20万円から30万円でハーブ屋を開店できるといって希望者を集めて、開店させるというのだ。

・汚くない野外って、たとえば、どこなんですか? 「私は家電量販店のトイレが多いですね」

・どんなことについても今より昔のほうがよかったと思うタイプではない。今のほうがいい。

・素股は究極にグレーで、非常に日本的な振る舞いだと筆者は思っている。海外の娼館に素股のサービスがあるとは思えない。筆者が「おもてなし」から真っ先に連想する言葉は素股である。

・詐欺業者も窃盗グループも最初からターゲットを定めて動いている。行き当たりばったりで動けば、リスクのわりにリターンが少ない。

・メール1通、携帯電話を1本鳴らせば、それで個人情報は登録されてしまう。目先のポイントと個人情報を交換しているわけですが、本人に、その意識はないわけですよ。

・何かを期待して自分で種を蒔いたものの、その「何か」が軽過ぎて覚えていない。

・「個人情報保護法」という法律がありながら、その保護されるべき情報を無防備に晒しているのは案外、その「個人」とも言えるわけだ。

・ソーシャルメディアを、嬉々として誰もが有効に活用する。Googleに筆者の姓である山田と入力すれば、いったい、何人の「山田」姓のFacebookが並ぶだろう。そのスクリーンもまた「山田」の名簿のようなものではないか。





実録! 「裏稼業」騙しの手口

実録! 「裏稼業」騙しの手口

  • 作者: 山田 文大
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2014/02/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



実録!「裏稼業」騙しの手口

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  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2014/02/25
  • メディア: Kindle版



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