『「一流」が使う魔法の言葉』 [☆☆]
・「歯を食いしばると力が出る」というのは、基本的には過去の俗説なのです。
・言葉での指導は、監督にしてみれば「言葉を尽くして」でしょうが、選手の立場になれば、長々と説教され、まるでそれまでの自分を全否定されるような気持ちになるかもしれません。
・ロジックというのは、相手を納得させるに足るだけ十分に説得力があえばいいのですが、現実には理屈ばかりが上滑りして選手のスキルアップに結びつかなかったり、しばしば必要以上に指導内容を複雑にし、かえって選手を混乱させたり、不調や故障の原因になったりもする。
・スポーツオノマトペは、音の持つクオリア(質感)と人の持つ感性が推進力となって、複雑な内容を簡単に表現できる。
・相手といい関係を築くには、まず相手の話をしっかり聞いていることをリアクションとして示すことが重要。
・武蔵選手の声は、まさに「重くて太くて高い声」ですが、ブルース・リーの声(「アチョー」など)は「軽くて細くて高い声」です。違いはおそらく呼吸法にあります。腹式呼吸は深く、一撃必殺の破壊力に優れ、肺式は呼吸が浅く、手数の多い連続攻撃に適しています。
・ドイツ語と日本語では、日本語の方が物事を説明するのに便利です。日本語では文法の中に「ポーンと投げて」のようにすぐにオノマトペが入れられます。「ガッ」でも「ダダダッ」でも簡単に入れられます。でも、ドイツ語の文法ではそんなに簡単には入れられません。英語もそうだと思います。
・日本語にオノマトペが多い、より確かな理由の一つとして、マンガの存在を指摘することができると思います。
・福祉関係では、スポーツオノマトペを活用した福祉ロボットの開発が期待されています。音声認識技術のセンサーで人間に反応して、たとえば、「サーッ」と言えば近くまでやって来て、「クルッ」と言えば回転し、「ギュッ」と言ったらものをつかむ――。そんなロボットです。
・日本人に比べて、米国人がオノマトペを多用しないのは、わざわざ擬音・擬態語を用意しなくても、言葉自体に含まれるオノマトペ的な音の質感のおかげで伝えたいニュアンスがちゃんと相手に伝えられるからではないか――。
・言葉での指導は、監督にしてみれば「言葉を尽くして」でしょうが、選手の立場になれば、長々と説教され、まるでそれまでの自分を全否定されるような気持ちになるかもしれません。
・ロジックというのは、相手を納得させるに足るだけ十分に説得力があえばいいのですが、現実には理屈ばかりが上滑りして選手のスキルアップに結びつかなかったり、しばしば必要以上に指導内容を複雑にし、かえって選手を混乱させたり、不調や故障の原因になったりもする。
・スポーツオノマトペは、音の持つクオリア(質感)と人の持つ感性が推進力となって、複雑な内容を簡単に表現できる。
・相手といい関係を築くには、まず相手の話をしっかり聞いていることをリアクションとして示すことが重要。
・武蔵選手の声は、まさに「重くて太くて高い声」ですが、ブルース・リーの声(「アチョー」など)は「軽くて細くて高い声」です。違いはおそらく呼吸法にあります。腹式呼吸は深く、一撃必殺の破壊力に優れ、肺式は呼吸が浅く、手数の多い連続攻撃に適しています。
・ドイツ語と日本語では、日本語の方が物事を説明するのに便利です。日本語では文法の中に「ポーンと投げて」のようにすぐにオノマトペが入れられます。「ガッ」でも「ダダダッ」でも簡単に入れられます。でも、ドイツ語の文法ではそんなに簡単には入れられません。英語もそうだと思います。
・日本語にオノマトペが多い、より確かな理由の一つとして、マンガの存在を指摘することができると思います。
・福祉関係では、スポーツオノマトペを活用した福祉ロボットの開発が期待されています。音声認識技術のセンサーで人間に反応して、たとえば、「サーッ」と言えば近くまでやって来て、「クルッ」と言えば回転し、「ギュッ」と言ったらものをつかむ――。そんなロボットです。
・日本人に比べて、米国人がオノマトペを多用しないのは、わざわざ擬音・擬態語を用意しなくても、言葉自体に含まれるオノマトペ的な音の質感のおかげで伝えたいニュアンスがちゃんと相手に伝えられるからではないか――。
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