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『教科書にないお金の増やし方・守り方 行動経済学で解決する50のムダづかい』 [☆☆]

・人は「利益が出ている局面では確実性を好む」が、「損失が生じている場面では賭けに出たがる」。

・銀行預金というのは名前こそ預金=お金を預ける、と表現されていますが、これは紛れもなく貸金です。預金者は銀行に対して一定期間「お金を貸す」のです。

・起きる頻度の高いものは保険料が高く、そうでないものは保険料が安いということですから、頻度は低いけれど起きたら金額の大きくかかるものは保険、逆の場合は貯蓄でまかなうというのが合理的判断のはずです。だとすれば、「歳をとって高まる病気のリスク」に備えるのは保険ではなく貯蓄の方が適切です。

・退職金は決して「永年勤続のご褒美」ではありません。これは単なる「給料の後払い」です。

・カードローンやリボ払いを利用する人というのは、同じような利用者で元金が返済できなくなった人の返済元金の分も払わされているのと同じと考えた方がいいでしょう。

・遅れたら1時間につき10ドルの罰金が科されるということになると、「みんなで守らねばならないルール」という考え方から「1時間10ドル払えばさらに預かってくれる」という発想に変化してしまうのです。

・「市場規範」よりも「社会規範」の方がより強く人を動かす力を持っている。

・「老後不安」というのは金融機関にとっては利用できる最大の商材と言ってもいいでしょう。

・人間はあまりにもたくさんの情報を一気に与えられると、処理能力を超えてしまいます。そんなときにどうするかといえば、「選択の判断を他人に委ねる」か「選択しない」という判断をすることになります。

・希少性原理から逃れる方法は、「もしそれがいつでも、いくらでも手に入るのならそれでも買うだろうか?」と考えてみることです。

・自動車の場合、性能や価格でアピールするのではなく、イメージ広告で訴えることがあります。その多くはどちらかといえばこれから買う人ではなく、既に買った人に対して行なわれているといわれます。実際に購入した人が、「うん、買って良かった!
やっぱり自分の判断は間違っていなかった」といって満足感を得る。それが次の購入にもつながる。

・日本人に欠けている最も大きなものは「自立心」、それして自分の頭で考える、ということだと思っています。



教科書にないお金の増やし方・守り方~行動経済学で解決する50のムダづかい

教科書にないお金の増やし方・守り方~行動経済学で解決する50のムダづかい

  • 作者: 大江 英樹
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2016/12/18
  • メディア: 単行本



教科書にないお金の増やし方・守り方

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