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『AIに勝つ 強いアタマの作り方・使い方』 [☆☆]

・ドイツ語では、「ノー」"Nein"は英語と同様に、笑顔の"Nein"となりますが、「はい」"Yes"の訳語は2種類あります。順当に相手に賛同するときは"ja"(ヤー)で、意外にもあなたの期待と違って「ノー」じゃなくて"Yes"なんだよ、と言うときは、"Doch"(ドッホ)と返します。

・自意識を持たないAIには、自分が今何をやっているかを自覚することはできません。この自覚を「メタ認知」と言います。自分が何をしているかを認識し、それに名前(ラベル)を付けたり、その良し悪しを評価できる能力です。

・もし道路掃除の仕事を与えられたら、ミケランジェロが絵を描くように、ベートーベンが曲を作るように、シェイクスピアが詩を書くように道路を掃除すべきだ。天国の主と地上の雇い主を「素晴らしい道路掃除人がいるな」と感心させるぐらいにしっかりとやるべきだ。

・消費者の可処分時間に注目するのは、何かのサービスに注意(アテンション)を向けられる時間には限りがあり、それがサービスの消費量を左右するという観点です。サービスを享受(消費)するには時間がかかります。

・ごく稀にしか起きない極めて強い悪意や、犯罪性を自覚した悪徳経営者に目を光らせるために、残りの99.99%の善良な経営者に余計な負担を強いる法改正にはくれぐれも慎重になってほしいと思います。

・「知識についての知識」が「メタ知識」です。

・知識を使う、運用するための知識、「メタ知識」が重要になる。

・同じ自然言語でも、外国語の知識は頭で覚えた形式知に近いものであり、片や、肌身に染みた生々しい感覚を呼び起こす母国語の表現は、暗黙知に近いといえます。

・諜報活動を含む「インテリジェンス」(組織の運命を左右するような虎の子の情報)とは「ありふれた情報(インフォメーション)から、より深い意味や意図を読み取る行為やその結果」である。

・せいぜい「気が利いている」「これを設計、開発した人は賢い」という評価でしょう。そのアプリ自体が非常に賢い(人間のような)人工知能だ、と感じる人は少ないでしょう。

・単語カードで単語と和訳だけを丸暗記しても、「英語を使える」水準の活きた知識は身につきません。深層学習のように、コンテクストのある膨大な生データを浴びるやり方に切り替えないと外国語能力は身につきません。

・たかだか1、2時間の通勤時間を超えて、VR、AR技術が、朝晩の通勤が不可能な超遠距離テレワークを可能にし、全世界のライバルと仕事を奪い合うグローバルな競争が始まるのではないしょうか。

・蚊に刺されたときに注入される有機物の毒素は、摂氏50度以上で分解します。ですので、タオルに熱湯をかけて頃合いをみて、50度台くらいのときに1、2秒押し当てるだけで、一瞬の熱さの後、ものの数秒で痒みは消えます。

・小学生1000人集めても高度な研究を行う大学の博士課程の学生ひとりにかなわないでしょう?

・一見まったく異なる2つの物事に隠れた共通属性を新発見し、それを結びつけることで、今まで存在しなかった、見えていなかった風景が見えてきます。

・プログラマーは怠惰でなければならない。(勤勉であるが故に)単純作業、従来の非効率な仕事の段取りに耐えてはいけない。単純作業撲滅のために、徹夜してプログラミングしてでも自動化して楽をしようとするべし。

・2人で2日かかる仕事が、多くの会社組織では4人投入したら4日かかるようになる。

・多くの個人所有の自家用車が95%以上の時間、駐車場の肥やしとなって稼働せずにいるのに、税金・保険料、駐車場代、車本体の減価償却コストなどの維持費がかかっている状態にあります。

・サービス化の時代に企業が奪い合うのは、消費者の可処分所得よりも可処分時間に比重が移る。誰にとっても1日は24時間です。

・時間泥棒のような、事務の形式を整えるための事務のような仕組みへの淘汰圧力も、どんどん高まっていくことでしょう。

・AIを人間の代わりに使うのは素人の発想。やりたくてもできなかったことにAIを使う。

・今まで人間が(コスト的、精度的に)やれていなかったことをAIにやらせて革新するのが成功の秘訣です。AIに人間の代わりをやらせるという素人発想を排除し、これまでやれてなかったことをAIを使っておこなうのがコツ。



AIに勝つ!  強いアタマの作り方・使い方

AIに勝つ! 強いアタマの作り方・使い方

  • 作者: 野村 直之
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版
  • 発売日: 2019/06/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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