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『新・独学術』 [☆☆]

・「賢さ」とは、「知識量」と「論理力」です。

・人間の思考の基盤は「類比」と「対比」と「因果」によって成り立っている。つまり、「同じ部分を見つけること」と「違いを見つけること」、そして「(それらが同じであったり違っていたりする)原因を見つけること」。

・分析とは物事の差分(違い)を明らかにすること。

・「要約力の低い人」はボトムアップ型(事実の羅列)となっているのに対し、「要約力の高い人」は、結論をまず述べます、

・現代文が「与えられた情報だけで筆者の言いたいことを判断する」科目だからです。

・極論すると、現代文というのは知識を必要としない科目です。問われる設問に答えるための材料は、提示されている問題文の中にすべて書かれています。逆にいえば、それ以上の情報を勝手に持ち出して答えても、得点にはなりません。

・日本人の多くは、たいていの場合、具体論が大好きである半面、抽象的な議論は苦手です(このことはワイドショーや評論番組で個別具体的な各論がよく取り上げられることにも現れています)。

・よくある困ったパターンは、「あの仕事やっといて」というような、ざっくりとした指示をする上司です。当の上司ですら、具体的に何を求めているのかわかっていないケースも多々あります。

・普遍的なメッセージを持った抽象度の高い文章は、読み手のレベルや状況にしたがってさまざまなヒントを与えてくれます。

・機能・信頼性という製品・サービスの需要が満たされている状態では、顧客にとって利便性の向上が重要となるのであり、必要以上に機能や信頼性を高めても新たな需要は喚起できない。

・ひところ日本のガラケーが揶揄されたのも、顧客の関心が利便性に移っていたのにもかかわらず、音質などの機能向上に過剰にフォーカスしてしまったから。

・きちんとした主張は必ず反論ができるようになっていて、その反論に対して反論をすることで、その主張や理論の正当性を証明していきます。

・小論文では一人で、この「反論」と「反論に対する反論」というやりとりを展開して、質の高い議論を作り上げていきます。

・ビジネスにおいてメールを書く主な目的は、読み手に何らかのアクションをしてもらうことです。

・英作文で特に重要なのは「コロケーション」と「シソーラス」です。ネイティブの多くは、それぞれに対応した辞書を机に置いています。

・コロケーションというのは「動詞や形容詞、前置詞の正しい組み合わせ」のことです。

・wouldやshouldについても、willやshallの過去形と考えて誤解してしまう人がよくいます。ですが、これらの助動詞を見たら、過去形ではなく、まずは仮定法を疑ってみるべきです。助動詞の過去形にはほとんどの場合、仮定法のニュアンスが入っています。

・成長は必死になって前に転んだ者にしか訪れません。

・賢くなるには普段の努力の積み重ねが必要ですが、賢く見せることはマインドセット(心構え)を切り替えればすぐにできます。

・最初の段階で「こいつは賢そうだ」と思われれば次のフェースに進めますが、「こいつはダメだ」「馬鹿っぽい」と思われたら、その時点でビジネスは終わりです。

・(1)空気を読まない。(2)「そもそも」を語れる。(3)一言でまとめられる。こんな人に出会ったとき、私たちは「賢そうだ」と感じる。

・「一言でまとめる」というのは、抽象化をする作業です。

・そもそも世の中に100%正しい解などありませんから、当然、「100%間違った決断」もありません。間違いかどうかは、歴史が後付けで解釈することです。

・歴史は「勝者」あるいは「現代人」の視点で捉えたもの。

・織田信長も徳川家康も一向宗の一揆によって死の危機を幾度となく経験しています。そのため、仏教勢力の恐ろしさを痛感した家康によって日本仏教は無力化され、葬式仏教として形骸化していったわけです。

・論理は。事実から推察される仮説にすぎず、「100%正しい」ことはあり得ません。論理の確からしさは誰にも実証できない相対的なものです。

・優れたディベーターは、命題に対して、賛成側でも反対側でも説得力のある主張を行なうことができます。裏返して言えば、論理というものが完璧であることはなく、人は論理によって絶対的な真実をつかむことは不可能だということです。

・立川流の二つ目昇進の基準は、まずは「50の根多を完璧にすること」。ベースとなる50の根多に自分の色を出すのが、二つ目になって真打を目指す次の段階です。

・感情に流されて物事を論理的に考えられないから今までバカだった。

・一時の感情だけで利益を失うバカにだけはなるな。



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