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『意にかなう人生 心と懐を豊かにする16講』 [☆☆]

・企業は、コストダウンのためと称して、やたらにフツーの人の、フツーの仕事を減らすことに狂奔します。しかし、国は、逆にフツーの人の雇用を増やす仕事や設備をするとことにこそ優遇資金を出すべきではないでしょうか。

・知的労働者は依然不足しているが「フツーの労働力」はいらなくなった。

・日本の自殺者統計は。2011年の国際比較で第8位と先進国では群を抜いている。日本より上位にあるのがリトアニア、ロシア、ベラルーシ、ハンガリーなどという「旧社会主義体制からの移行問題」を今も抱えている国々。

・フツーの仕事とは、極論すれば食べてゆくための「ゼニ儲け仕事」だと思い知るべし。ならば、全人生をかけるまでの価値はない。まして家庭を犠牲にする必要などありえないのである。

・イジメられる子供たちに告げたい。逃げなさい。できる限り逃げなさい。君の素晴らしい未来をつかむためなのだから決して卑怯じゃないよ。バカを相手にするんじゃないよ。そして、イジメっ子の惨めな後半生を見届けなさい。笑ってやりなさい。

・日本の義務教育は、明治憲法当時の保護者が、8割ぐらい農民で、田植え、草刈り、稲刈りなどのたびに子女を農業労働につかせ、学校に出席させなかったことを禁止するためにできたものである。

・欧米では科目ごとに教室を変えるのが通例である。教室が固定してしまうと固定された人間関係の中でいじめが起こりやすい。

・オカネを稼ぐには才能が要る。オカネを貯めるには忍耐がいる。しかし、オカネを使うには文化が要る。

・豪邸とは「森が茂っていて他人様から自宅の建物が見えない家」をいうのである。だからワシントンの大統領公邸の「ホワイトハウス」は豪邸とは呼ばれない。

・逆に遊牧民では、羊や牛が財産である。一箇所に集まりすぎると、羊や牛たちの放牧地の草が食い尽くされて根絶やしになる。したがって「分散」と「分割」こそが財を永続的に維持する知恵であった。



意にかなう人生: 心と懐を豊かにする16講 (新潮新書)

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  • 作者: 加藤 廣
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/05/17
  • メディア: 単行本



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  • メディア: Kindle版



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