SSブログ

『アイデア大全 創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール』 [☆☆]

・短文を作り、あえて空白を空けて、そこを埋めようとする言葉を召喚する。

・頭の中にあるような気がしていたものは、すぐに消え去ってしまう。書きつけて物質と化した思考のみが、扱うことができる。

・アインシュタインは特に目的もなく言葉や概念を組み合わせて、気に入った組み合わせができると、今度はそれはどういうものかじっくり考えてみる遊びを好んだ。

・ヒトは答えが得られそうになくても「なぜだ?」と問い、単なる偶然が引き起こした場合でも、「たまたまだ」「理由なんてない」という答えではなかなか満足しない。犯人探し、スケープゴート、……心当たりは多かろう。

・組織変革では、暗黙の仮定/前提は、集団内のやり取りやルールとして目に見える形で観察可能であり、また暗黙の仮定/前提に手をつけないままだと変革が骨抜きにされてしまう直接的弊害があるため、こうした仮定/前提を扱う手法が発展した。

・円滑に日常生活を送るには、ほとんど考えることを要しない瞬時の判断をひっきりなしに行わなくてはならない。そして、こうした瞬時の判断は、何らかの仮定/前提を必要とする。たとえば交差点では、車や人は信号を守るものだと仮定している。

・これまで通りでいいなら、必要なのはアイデアではなく、経験であり、よくできたマニュアルである。

・私淑は、ただその人を師と思い定めれば、今ここから始めることができる。

・「彼/彼女なら、どうするだろうか?」は絶えず繰り返すべき、最も長く豊かな問い掛けなのだ。

・人が居そうにない場所に、人の生活を感じさせる「場違いなもの」が落ちているだけで、我々の創造力は作動し始める。それはちょうどオーパーツ(OOPARTS:Out-of-place artifacts)が人の心を波立たせるのに似ている。

・言葉の類似性に基づく呪術は、現在でも健在である。たとえば、古くは「カツを食って勝つ」と駄洒落的に験担ぎしていた受験生は、その後も「カール」(うかーる)、「キットカット」(きっと勝つ)。「コアラのマーチ」(コアラだから木から落ちない)等、次々に新しい呪術を自然発生的に生み出して(あるいは誰かのマーケティングに乗っかって)用いてきた。

・蝶と蛾の違いは、蛾の雄はもっぱらフェロモンに誘われて雌に集まるのに対し、蝶の場合は視覚によっても雌の存在を感知するところにある。

・人は自然に従うだけでなく、そこに自分の恣意を加える自由を持っている。それゆえに、人の生み出す美の多くは蝶の美にかなわない。

・生物学では、ある形態や遺伝子が共通の祖先に由来することをホモロジー(相同性)といい、これに対して生物の種間でそれぞれ別の祖先、構造に由来しているにもかかわらず、機能的・形態的に同じか似た役割を果たす形質が発達してきたことを指してアナロジー(相似性)と呼ぶ。



アイデア大全

アイデア大全

  • 作者: 読書猿
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2017/03/09
  • メディア: Kindle版



タグ:読書猿
nice!(0) 
共通テーマ: