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『1万2000人を見てわかった! お金に困らない人、困る人』 [☆☆]

・万人受けを狙うと「困った客」を招く。

・食えない人は、「説明」ファースト。食える人は、「結論」ファースト。

・食えない人は、残業代をあてにする。食える人は、さっさと帰宅し副業で稼ぐ。

・謙虚な姿勢に徹するのは、ある程度、人間関係ができてからでも遅くありません。それまでは、「礼儀正しくも図々しい」というスタンスを貫くことが大切です。

・物怖じせず頼みごとができる人は、結果的に得をします。真摯な態度でお願いすれば受け入れてもらえることも多いのです。



1万2000人を見てわかった! お金に困らない人、困る人

1万2000人を見てわかった! お金に困らない人、困る人

  • 作者: 松尾 昭仁
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/09/26
  • メディア: 単行本



1万2000人を見てわかった! お金に困らない人、困る人 (集英社ビジネス書)

1万2000人を見てわかった! お金に困らない人、困る人 (集英社ビジネス書)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2018/09/30
  • メディア: Kindle版



タグ:松尾昭仁
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『ハードウェアハッカー 新しいモノをつくる破壊と創造の冒険』 [☆☆]

・「合議し、合意し、みんなの考えのもと、選択と集中をして、やらなければならないことをしていく」という20世紀のやり方は古いものになり、結果として20世紀に価値を出していた人たちが中心の日本経済は低迷している。

・「日本がこの先どうなる」といった主語の大きい話に、僕は正直少しうんざりしている。

・僕の母は「説明できなければ、あなたの頭の中に何があるかは意味がない」と言っていた。

・「陰謀論より失敗論」というイギリスの警句(「失敗を悪意と間違えるな」という意味。海外のレストランで自分の注文を忘れられたことを差別と誤解するような考え方に対して戒めることわざ)をきちんと覚えておかなければならない。

・無知によって、適切に説明できるものを悪意のせいにしてはいけない。

・アメリカの労働者は中国の10倍ぐらいの給料をもらっている。考えてほしい。平均的なアメリカの工場労働者は本当に中国の労働者の10倍分の価値を出せているだろうか?

・工場でも、試験をするのは電気エンジニアではないんだから、工場用のテストだってエンドユーザー用と同じぐらいユーザーフレンドリーで、シンプルにボタンを押すだけで確実に動作するように作らなければならない。

・部品点数200ほどの一般的な基板を少量組み立てようと思ったら、アメリカでは1枚あたり20~30ドルほどの工賃がかかるが、中国では2~3ドルほどだ。中国の工賃がいきなり倍になり、アメリカの工賃が半分になっても、中国はまだ競争力がある。

・壊れた製品や中古品はアップサイクル(再生のリサイクルではなく、よりよいものにすることを指す言葉)されて新製品として売られる。

・スマートフォンの「スライドでアンロック」といったつまらないアイデアを20年独占させるだけがイノベーションを促進する唯一無二の方法ではない。

・僕がとても羨ましく思っている、3階建ての家を所有するある人物についてのものだ。そいつの寝室がてっぺんにあって、2回は完全なSMT製造ライン、1階は3階で設計されて2階で製造された製品の小売店なのだ。

・本当に大事なのは、少数の悪事をあまり一般化しないことだ。

・初期の研究開発の段階でKickstarterを使うのはいいアイデアだとは思えない。Kickstarterでは顧客に対してかなりしっかりとした約束を必要とするからね。

・35ドルのデバイスを99ドルで売り始めれば、最初は売上を落とすことになるだろう。でも、最初の利ざやはものすごいし、小売業者を間に入れたり、自分でセールをやって顧客を増やしたりする余裕もできる。だからこそ、希望小売価格はあんなに高いんだ。

・あらゆるハードウェア企業の一番大事な指標は「いかに速く在庫をお金に換えられるか」だ。

・僕の母は「健康でなければ何も持っていないのと一緒」とよく言う。

・2~3年で終わる1つの技術世代の間にグローバル市場に出ていくには、1か月で何百万台も動かせるサプライチェーンと流通チャンネルが必要だ。1か月に1万台しか販売できないなら「たった」100万人のユーザーに販売する、つまりアメリカだけの全世帯のたった1%に販売するだけでも、8年かかってしまう。

・科学者はSNPを使って疾患の予測はできるが、その予測のほとんどは相関があるというだけで、因果的な予測ではない。

・将来的には1000~10000台といった生産数で、かわりにマージンがはるかに高いデバイス市場も出てくる。そうした小規模な製品は1~2人ぐらいの少人数チームで開発販売されるから、その利益でも十分にいい生活を送ることができる。



ハードウェアハッカー ~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険

ハードウェアハッカー ~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険

  • 作者: アンドリュー“バニー"ファン
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2018/10/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ハードウェアハッカー~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険

ハードウェアハッカー~新しいモノをつくる破壊と創造の冒険

  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2018/10/09
  • メディア: Kindle版



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『悲観する力』 [☆☆]

・未来を予測することは動物の知性の主な機能だ。

・ポルシェ911を買ったときに、ディーラの人からアドバイスされた。「初めてポルシェに乗る人は、追突されるケースが多いので注意して下さい」というのである。つまり、普通の車よりもブレーキが強力で、自分は停まれても、後ろの車が停まれずにぶつけられることが多いらしい。

・どんなエラーが発生しそうか、と考えることによって安全性を高める、というのがテクノロジィの基本である。

・日本人の大多数が、まだ墓がない死後を受け入れられないでいるが、その理由は、周囲の大勢がそうしているからだ。

・今後、日本の人口は減少する。これまでは、子孫は多数だったが、これからは祖先が多数になる。沢山の墓の面倒を子孫に見させ、出費させることになるのはいかがなものかと思うのだが……。

・「楽観」とは、「こうすれば、ああなる」と信じること、「AならばBである」と決めつけること、である。

・考えることは、考える習慣がない人には、もうそれだけで重労働だ。しかし、頭は使えば使うほど回るようになる。

・人間の肉体的な差というものは、それほど大きくない。足が速い遅いの差は、せいぜい数倍だろう。これに比べて、頭の回転数のようなものは、何十倍も何百倍も違うように見受けられる。

・数学のテストが頭のジョギングに適したエクササイズといえる。若いときに算数や数学を習うのは、頭の運動の仕方を覚えるためだったのだ。

・日記などの日常を書き記すものではなく、「日本について」とか「文化について」といった抽象的なテーマで、最低でも二千文字程度を毎日書くようなトレーニングをする。このとき、調べ物をしてはいけない。自分の頭の中にある材料だけで作り出すことが「考える」ことだからだ。

・アマチュアは、プロでも失敗するかもしれない難しい手法で作ろうとするが、プロは、誰がやっても絶対に失敗しない確実な方法で作る。

・「上手くいけば間に合う」といった作業をするのがアマチュアであり、二流の仕事人だとほぼ断言できる。

・判断力に優れた人物というのは、必ずしも瞬間的にあらゆることを想定し、大量の計算をしているわけではない。日頃から、下準備のような思考を重ね、将来に起こりうることのシミュレーションをしている。

・「観察」とは、そういった成長や変化も捉えなければならない。いわば、静止画ではなく、動画を撮れ、ということだ。

・観察に不可欠なのが、揺らぎのない視点である。変化するものを観察するのに、視点が動いていると、見誤ることになる。

・観察するのは自分自身であるから、自分の変化、特に感情的な状態を把握(自覚)していることが非常に重要となる。

・一般の人の多くが、自分の感情の上で思考していて、期待や嫌悪が意見に含まれていることを自覚していない。

・現代社会では、感情的な意見は相手に認めてもらえない。

・そもそも、「考えなさい」と言われて、「考えよう」と思ったときに、大多数の人は過去を「思い出す」だけなのである。これは、考えることにならない。考えるとは、やはり未来に向かった予測でなければならない。未知だからこそ、考えるのだ。

・一生を評価するのも、最後は自分一人である。死ぬときに、「なかなか良い一生だったのではないか」と自己満足できることが、おそらく最上の幸せというものだろう。

・人々は、とにかく考えなくなった。ただ、反応するだけ、ただ調べて、コピィし、ペーストするだけ。右から来た情報を左へ流すルータような動作しか動作しかしていない。

・大工というのは、親方(工務店の社長さんなど)から依頼されて仕事をしている。賃金をもらうのも親方からである。つまり、お客さんである施主(家を建てる人)は、直接の客ではない。

・工芸品を作る職人の場合も同様で、彼らが作ったものを買うのは、消費者ではなく、問屋あるいは専門店だ。だから、そういった玄人から褒められれば嬉しい。

・ごく普通の人でも、感情のかなりの部分は演じている。役者のように装うことも技術的には難しくない。我々が「人間味」と呼んでいるものは、その程度の「外見」なのである。

・「楽観」は、成功する方法を採用し、「悲観」は、失敗しない方法を選択する。



悲観する力 (幻冬舎新書)

悲観する力 (幻冬舎新書)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/01/30
  • メディア: 新書



悲観する力 (幻冬舎新書)

悲観する力 (幻冬舎新書)

  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/01/29
  • メディア: Kindle版



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