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『屁理屈に負けない! 悪意ある言葉から身を守る方法』 [☆☆]

・赤信号で止まるのも、交通ルールという前提条件の「眼の前の信号が赤」という情報に照らし合わせて判断しているわけで、これも「演繹法」です。

・そもそも常識とは、世の中の大多数が「当たり前」と認識しているからこそ「常識」であって、たとえばアンケートを採ってYESとNOが6対4くらいなら、もはやそれは常識とは呼べないはずです。

・Twitterでは自分と同質の人をフォローすることが多いので、結果的に「自分のタイムライン=世論」と思い込んでいる人が多くなります。

・ディスカッションの際に、あえて「自分のことは棚に上げてください」とお願いしています。自分のことを棚に上げることが許容されていなければ、健全な議論などできませんし、お互いにとって有益な指摘ができなくなるからです。

・ウソをウソと見抜けない人間には、掲示板を使うのは難しい。

・「楽しく叩く」ための便利な道具が「レッテル貼り」です。

・議論のプロセスで何かを学ぼうという意識がゼロの相手と対話するのはほぼ不可能ですし、完全に徒労に終わります。暇潰しやレジャーとして、議論を楽しみたいのであれば止めませんが……。

・原発事故以降、福島という土地を「フクシマ」とわざわざ記述する人がいます。これは明らかに原爆が投下された「ヒロシマ」という表記を模したもので、つまり「放射能で汚染されている」というイメージを持たせるための「悪意ある表現」です。

・「なんで褒める/けなすのだろう?」と考えると、相手の「発言の意図」が見えてきます。

・「スゴい人が○○を絶賛した。よって○○を絶賛した自分はスゴい人」と思えるのは幸せともいえます。

・「ぶれない」ことは決して良いことばかりではありません。むしろ時代に取り残されるリスクの方を心配するべきです。

・日本企業の多くが「ものづくり大国」という過去の幻想にしがみつき、悠長に構えていたことが、今日のGAFAに代表される巨大なグローバル企業の後塵を拝する状況を生んだと言っても過言ではありません。

・情報は「知る」だけでなく、それを材料に「考える」ことで初めて「活かせた」と言える。

・インターネットが普及する以前、「頭がいい人」とは「モノ知り」とほぼ同義でした。今の時代の「頭がいい人」とは、「人とは違った切り口で人とは違う意見が言える人」、つまり「自分で考え、自分なりの答えを出す力に優れた人」と意味します。

・「どう思いますか?」といった何を答えればいいのか不明確な質問をすると、相手が悩んだり迷ったりする時間が長くなります。対話において重要なのは「考えやすく、答えやすい訊き方」であり、その最初のポイントが「5W2Hの明確化」です。

・相手に悪意などなく、単に知識やスキルが足りない、あるいは凡ミスなだけなのに、そこに「わざと」悪意を見い出そうとする。

・みんな政府を買いかぶり過ぎなんですよ。陰謀をきっちり遂行できるような能力が日本政府にあったら、政治も経済ももっとうまいことやっています。



屁理屈に負けない! ――悪意ある言葉から身を守る方法

屁理屈に負けない! ――悪意ある言葉から身を守る方法

  • 作者: 桑畑 幸博
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2020/05/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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