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『知の英断』 [☆☆]

・私の孫は、学校では教科書さえ使わないんです。単にiPadを持っているだけで。

・第三世界(辺縁国)の近代化は、先進国が通ってきた道を後追いするかたちで起こるのではなく、先進国に従属するかたちで起こり、世界システムの中で先進国は必ず第三世界を搾取する。

・「ドラッグ撲滅」というのはアメリカが作ったスローガンで、ドラッグの問題は、とにかく禁止することが解決策だと言い続けた。以前アメリカは、全く同じ方策でアルコール問題に対処して、大失敗だったわけです。

・ポルトガルは2001年、マリファナ、コカイン、ヘロイン、メタンフェタミンなどあらゆるドラッグを「非刑事問題化」した。ドラッグの所持、使用は今でも違法だが、所持が見つかった場合でも、10日分の使用量(マリファナ25グラム、ヘロイン1グラム、アンフェタミン1グラム、コカイン2グラムなど)を所持しているぶんには駐車違反程度の罰金ですむ。しかし、それ以上だとドラッグの売人とみなされ、刑事法違反となる。

・愛国心とは、つまらない理由のために殺したり殺されたりする意志のことだ。

・戦争というのは誰が正しいか(right)を決めるものではなく、誰が生き残るか(left)を決めるものだ。

・むき出しの資本主義や社会主義ではなく、責任ある市場経済が求められる。

・人生は、運が大きく左右します。最初のチャンスがあったとき、それがいかに重要なものか認識して、すべてをかけるべきです。

・他文化から学ぼうとしないのは、間抜けと狂人の国だ。学んだからといって自分の文化を捨てるわけじゃないんだから。

・アフリカの言葉で「人間の親切心」を表わす「ウブントゥ」(Ubuntu)という言葉。

・人生で最も大切なのは自分の評判である。たとえ大金持ちであっても、世間の評判が悪ければけっして幸せにはなれない。

・問題は中国の政治家たちが、自国の13億人を相手に発言をし、日本の政治家たちが、自国民を相手に発言しているということです。



知の英断 (NHK出版新書)

知の英断 (NHK出版新書)

  • 作者: ジミー・カーター
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2014/04/09
  • メディア: 新書



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