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『ツベルクリンムーチョ』 [☆☆]

・問題は、感情的な「したい」「好きだ」というものを署名として集める意味である。これらは明らかに「意見」ではない。

・だいたい声が大きい奴ほど馬鹿だという気がしている。頭の良い人は、静かに話すものだ。

・「死亡率」を「死者数/感染者数」で求めていたのは、納得できなかった。感染者数とは、まだどちらになるかわからない人の数だ。正しくは、「死者数/(死者数+全快者数)」が死亡率だと思われる。

・犬や子供だったら無意識に吠えたり声を上げたりするだろう。だが、人間の大人だったら、自分の発声くらいコントロールできるはずだ。できないとしたら、どこか異常である。

・この頃の小さな子供たちは、マイクを向けられると、実に優等生的な返答をする。大人が答えてほしいことを答える子供ばかりである。

・まともっぽい記事であっても、読んでみると、書いた本人の単なる願望が述べられているだけ。

・大声で笑ったり、怒鳴ったり、泣き叫んだりするのも、みっともない。それは子供がすることであり、理性の欠如によるもの、と考えている。

・才能とは、成功したときに表に出るもの、つまり結果論である。

・環境の差は、どこにでもあるが、環境を読めるかどうかの方が大きい。これは、観察能力の差ともいえる。

・印刷された本は、レコード盤やCDなどと同じである。今の書店は、レコード店やCD店のような存在になるだろう。

・営業の人たちは、自分たちが相手にしている書店など、すぐ身近な人のことしかイメージしていない。日本中、あるいは海外にもいるファンに情報を伝えることは重要視していないのだろう。

・そもそも、疑惑が持ち上がったとき、エビデンスを示すのは、質問する側である。「あなた、悪いことをしているんじゃないの?」「いえ、けっしてそのようなことは」「本当ですか? エビデンスを示してもらわないと、私は納得しません」というようなやり取りを想像してみてほしい。

・「本当ですか?」と詰め寄っている方が、エビデンスらしきものを提示しないと、答えようがないし、議論にもならない。これを「単なるパフォーマンス」と称する。

・政府の対応を問い質す前に、まず中国や北朝鮮について調査をして、相手の言い分を聞いてくるくらいするべきではないか。それが報道というものだ。

・人間の弱さというのは、誰かに「わかってもらいたい」という欲望があること。この気持ちがそもそも他者に向いている。

・言葉だけではない、なんだって綺麗な方が好まれる。ただ、だからといって綺麗なものしかないわけではない、という点を忘れてしまうと、その綺麗さが台無しになる。

・「動物」→「可愛い」、「自然」→「美しい」といった具合で、よく見定めないうちから、「可愛い」「綺麗」と口から言葉が出てしまう。反応しているだけで、評価や判断、あるいは思考がスキップされているのだ。

・電気自動車は、エンジン車と同じような形をしている必要もなくなる。何故、相変わらず同じ形状なのだろうか?

・マニアがジャンルを滅ぼすのは、そのジャンルで強固な常識を作るから。

・ブレイクスルーが新しい価値を見出すために破壊する常識とは、あるジャンルで形成された一種の伝統的な成功パターンである。そもそもそのジャンルが誕生したのも、その成功が発端だった。



ツベルクリンムーチョ The cream of the notes 9 (講談社文庫)

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  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/12/15
  • メディア: 文庫



ツベルクリンムーチョ The cream of the notes 9 (講談社文庫)

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  • 作者: 森博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/12/15
  • メディア: Kindle版



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『お金の教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密』 [☆☆]

・嫌なら代案を出しましょう。文句だけ言うのはズルです。

・お金が余っている人と足りない人の間に立ってお金をうまく流すのが銀行の仕事です。

・善意と悪意、光と影があるのが浮世の常です。

・我々はね、常に遅れてやってくるのですよ。生まれたときには出来上がった世界が回っている。誰もがそこに遅れて参加する。

・『イマジン』なんてカッコよく世界平和を歌っても、たった4人でケンカ別れしちゃうのが人類です。

・正義の反対は別の正義、なんて言葉があります。

・立派な教師は絶滅危惧種です。反面教師から大いに学んでください。

・資本主義は富の分配を市場に委ねる。それに対して社会主義は分配を個人や特定の集団に任せる。政治家やお役人が清廉潔白ならハッピーでしょうが、まずそんなことはない。

・借金という行為を支えるのは、突き詰めると借り手の信用です。信用してもらえる態度を示すのは借金の基本です。

・法律の範囲内で自由に行動できるのが法治国家です。ルールを変えるのはいい。でも、新しいルールを過去に適用すべきではない。あと出しジャンケンがまかり通ると、市民生活も市場経済も成り立ちません。

・あと出しジャンケンがアリの世界では、ルールを守って商売していても安心できない。過払い金で日本がやったのは、まさにこれでした。

・知識と情報の裏付けのある直観は恐ろしく正確です。7割から9割は正解を導き出すとも言われます。準備不足の直感はただの思いつきですけどね。



おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 しごとのわ

おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 しごとのわ

  • 作者: 高井 浩章
  • 出版社/メーカー: インプレス
  • 発売日: 2018/03/16
  • メディア: Kindle版



おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ)

おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ)

  • 作者: 高井浩章
  • 出版社/メーカー: インプレス
  • 発売日: 2018/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんがあえて教えなかったトンデモナイこの世のカラクリ』 [☆☆]

・「悩みぐせ」とは「人生の貴重な時間を悩むことに使うくせ」。

・人間は悩むことで、行動しない「理由」を得ている。人生を悩みに使っている以上、行動せずにすむからだ。

・インターネットにアクセスしたり、テレビをつけたりすれば、一瞬で、この世にあふれるかわいそうなニュースや不快なできごとにすぎにアクセスできます。

・本気で人生変えたいなら、焦点は何よりまず自分だろ? “誰かのできごと”によそ見してんじゃねえよ。

・マザー・テレサの言葉に、「反戦運動には参加しません。ですが、平和活動には喜んで参加します」というものがあります。戦争があり、そのに対する反対運動をする……それはつまり、多くの人のそれぞれの宇宙に「戦争の存在」を刻み付ける行為です。

・「どう思われたいか」を捨て、「どうありたいか」だけ考えよ。

・行動した結果を恐れているのではなく、失敗することによって起こる何かを無意識に避けている?

・失敗はただの経験であって、あなたの存在を否定するものではありません。



借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんがあえて教えなかったとんでもないこの世のカラクリ

借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんがあえて教えなかったとんでもないこの世のカラクリ

  • 作者: 小池 浩
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2019/04/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんがあえて教えなかったトンデモナイこの世のカラクリ

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  • 作者: 小池 浩
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Kindle版



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