SSブログ

『ぼくたちは習慣で、できている。』 [☆☆]

・ある研究によると、人の自由時間は1日7時間以上あると、逆に幸福度が下がってしまうそうである。

・ぼくに欠けていたのは、毎日の手応えだった。自分が成長していると感じられることだった。

・たとえば100円もらうか、1000円もらうかを悩むべき問題だと考える人はいないだろう。人が悩むのは同じような価値を目の前にして、どちらにより価値があるか考えるときだ。

・料理することを「面倒くさい」と思ったことがないという。「面倒くさい」と思うのはその手順を思案しているからで、意識が働いている証拠だ。

・脳の神経回路は、無意識という舞台裏で新聞記者のように膨大な情報をかき集めている。そしてその要約だけが新聞のように意識に配達されている。

・事件が発生したときだけ新聞の見出しになるのと同じで、いつもと違う出来事があったときだけ意識は呼び出される。

・風邪をひいても世界観は変わる。故に、世界観とは風邪の症状に過ぎない。

・もちろん「今日は日記なんて書きたくない」という日もあるそうだ。そんなときは「今日は書きたくない」とまず書く。すると次の言葉が出てくる。「だって今日は仕事が取っても大変だったし……」と書きたくない理由で日記が続けられる。

・今日が永遠に続くとしたら、自分はどんな1日を過ごしたいだろうか?

・毎日1時間のトレーニングと、1時間自分が知らないことを調べることを習慣にしているそうだ。なぜそれができるかといえば「自分のためじゃないから」「フォロワーをがっかりさせたくない」という意識があるから。

・数千kmものトレイルを歩くカルチャーがあるが、毎日毎日歩いていると、それは旅ではなく日常になるそうだ。

・努力と我慢を分けて考える。「努力」は支払った代償に見合った報酬がしっかりあること。「我慢」は、支払った代償に対して正当な報酬がないこと。

・自分で選んだ、やりたいことをするのに必要な忍耐が「努力」。自分で選んでおらず、やりたくもないことをさせられる忍耐が「我慢」。

・遺伝か、環境かの問いに対して「それは、長方形の大きさを決めているのは縦の辺の長さと横の辺の長さとどちらかと問うようなものだ」と答えている。

・複雑なもののこちら側にある単純さは、手に入れるにまったく値しないが、複雑なものの向こう側にある単純さは、どんな犠牲を払ってでも手に入れたい。

・人には、すべての選択肢を詳細に検討して、どれがベストなのかを選ぶ能力がない。しかし自分が信じている価値観で選んだ選択肢なら、結果がどうであれ受け入れることができる。

・人にできるのは、あとから見た時に、選んだ選択肢をベストだと「思い込む」ことだけだ。だから、それを知っている人はとにかく判断のスピードをあげるのだ。

・掃除も修行のひとつだが「ここはきれいだから掃除しなくてもいいだろう」などという判断を、徹底的に排除することを学ばされるという。「あれせぇ、これせぇ」「はい、はい」と、考える隙がないほどやらされるうちに、その場その場で、やるべきことに集中できるようになります。すると、損か得か、苦か楽か、と、自分勝手に判断することが少なくなる。そのように損得、苦楽の差がなくなることを、「さとる」というのです。



ぼくたちは習慣で、できている。

ぼくたちは習慣で、できている。

  • 作者: 佐々木 典士
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2018/06/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ぼくたちは習慣で、できている。

ぼくたちは習慣で、できている。

  • 出版社/メーカー: Audible Studios
  • 発売日: 2019/11/22
  • メディア: Audible版



タグ:佐々木典士
nice!(0) 
共通テーマ: