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『ヤクザとオイルマネー』 [☆☆]

・戦争というものは軍事力の行使によって始まるものではなく、金融・物資などに対する経済制裁から始まるのです。

・ヤクザが「いわす(殺す)ぞ!」「沈めたろか?」などと言葉にして脅している時は、実は安全なのです。一番怖いのは、「沈黙」で、それは何かを実行するサイン。

・ゴールドマン・サックスは、ニューヨーク・カーマンタイル取引所で売りを出して、IPE(ロンドン国際石油取引所)で買いを出すのです。そうやって石油の価格をコントロールしているわけです。

・日本人は中東とヨーロッパ、アフリカの関係を、独立した別の存在のように見る傾向が強い。しかし、この3つを遮る地中海の大きさは、日本列島が1コ入る程度なので、実態としては陸続きのようなものなのです。

・日本は世界最古の王室を持つ国家で天皇に謁見することは、中東の王族の人たちにとって最大の名誉であるそうで、王族外交も裏表で繰り広げられてきたのです。

・石油の価格は、ニューヨークの備蓄量の影響が非常に大きいのです。原油が出ても備蓄できないと買っても意味がないということで、この備蓄量がリミットに達すると一気に暴落するのです。

・これまで金利がずっと一律だったことで、多くの日本人は銀行のサービスは全部一緒だと思っています。ところが、今は自由化されているので特に欧米系の銀行においては、富裕層と貧困層でサービスの内容が全然違うわけです。

・「YAKUZA」「a.k.a.gokudo」(「a.k.a.」=「あるいは」の意)

・約束を守るという前提が日本人同士にはあるのですが、外国でいう「契約」というのは逆で、「相手は騙すもの」ということを前提に契約書を作るので契約条項も多いわけです。

・日本の銀行システムは日本の会社がソフトを作っていて、独自の進化を遂げました。キャッシュカードやクレジットカードも同じで、磁気コードの位置が海外と逆。だから、海外に行ってATMに入れる時に、逆側にして入れないといけない。

・米軍のヘリやオスプレイなどに対するレーザー照射などは、墜落も含めた重大事故に繋がる危険性もあるわけですから、もはやテロ行為と呼ぶべきものでしょう。

・対馬から仏像を盗んで韓国に持ち帰ることはテロなのです。そういうテロが当たり前に起きているにもかかわらず、それをテロと表現しないで、一般の人が「この国はテロと無縁で安全だ」という間違った認識を持っているのです。

・負けて払えませんということがないように、カジノではチップの額に相当する金額を、一種の預託金として銀行に預けなければならない。

・使用されるのも現金、払い戻されるのも現金。これが重要なのです。カポネの時代からカジノこそが、古典的なマネーロンダリングの場所。

・10万ドルのチップは約1000万円、10枚で1億円です。小型のスーツケースで何十億を持ち運ぶことができます。実際に、オーストラリアには資金移動専門のカジノもあって、10億円くらいなら瞬時に移動できる。

・拳銃や麻薬、あるいはテロ用の武器などの決済にカジノを使う人もいます。現場で直接チップを手渡してしまえば、それで決済できるのですから。

・金とタングステンの比重は1立方センチで0.02gしか違わないので(金 19.32g/立方センチメートル・タングステン 19.30g/立方センチメートル)量っただけではわからないのです。

・相場師というのは、究極のギャンブラーですが、一番問題になるのはギャンブルと同じで、いつゲームを降りるかなのです。



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