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『悪筆セラピー 字が変わると人生も変わる』 [☆☆]

・きれいな字を書けると自分のことが好きになり、もっと自分を磨こうという気持ちがわいてきます。

・年齢が上がるにつれ、キャリアも上がっていくことがほとんどなのに、汚い字のままで、はたしてよいのでしょうか。

・きれいな字の基本は、「いい線」が書けるかどうかにかかっています。

・「まっすぐな線」を引けるということは、線のバランスもとれているということです。

・肘の動きと連動させる小指の動きはとても重要です。小指にしっかりと力が入っていると、肘の動きがスムーズになります。

・ひたすら書くという行為は、ただ書いたものが膨大な量になっただけで、同じものの大量生産、コピーや複写と同じような、まさに「印刷屋さん」になっていたのです。

・「ただ書くだけ」の悪い所は、改善する視点がないので、字が一向に上達しないことです。

・小指を曲げ、軽く力を入れると、手のひらの中心と小指球に自然な力が入ります。これが大切です。この部分を支えにしながらペンを握ると、ペンを持つ腕の下側に力が入ります。そうするとその力が肘に連絡されるので、上手に肘を使うことができます。

・きれいな字の定義。1、まっすぐな線がきれいに引けている。2、文字全体のバランスがとれている。3、そのうえで、書き手の個性が表れている。

・鉛筆を持ったまま、事務用の指サックを小指と薬指で持ち、落とさないようにそのままの状態を保ちながら、小指球を机につけ、字を書く方法です。こうすれば、小指球が「手指の力の中心」であることが意識できます。



悪筆セラピー 字が変わると人生も変わる

悪筆セラピー 字が変わると人生も変わる

  • 作者: 高宮暉峰
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/09/14
  • メディア: Kindle版



悪筆セラピー

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  • 作者: 高宮 暉峰
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/05/25
  • メディア: 単行本



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『ケーキの切れない非行少年たち』 [☆☆]

・更生のためには、自分のやった非行としっかりと向き合うこと、被害者のことも考えて内省すること、自己洞察などが必要ですが、そもそもその力がないのです。つまり、「反省以前の問題」なのです。これでは被害者も浮かばれません。

・「後先のことを考える」力は計画力であり、専門用語で「実行機能」と呼ばれています。ここが弱いと、何でも思いつきで行動しているかのような状態になります。

・見えないものを想像する力の中で大切なものに「時間の概念」があります。時間の概念が弱い子供は「昨日」「今日」「明日」の3日間くらいの世界で生きています。

・努力しないと「他人の努力が理解できない」。

・対人トラブルのもとになるのが、「馬鹿にされた」と「自分の思い通りにならない」といったものです。これらはさらに、それぞれの個人の思考パターンによって怒りの程度が異なってきます。

・昔に比べ、自然界に働きかけて生計をたてる第1次産業や、職人仕事のような第2次産業は激減し、人間関係が苦手だからといって人間関係に重きを置かない職業を選んではいられなくなりました。つまり、対人スキルに問題があると、仕事を選ぶ上でも不利になるのです。

・現在、一般に流通している「知的障害はIQが70未満」という定義は、実は1970年代以降のものです、1950年代の一時期、「知的障害はIQ85未満とする」とされたことがありました。IQ70~84は、現在では「境界知能」といわれている範囲にあたります。

・「知的障害はIQ85未満」とすると、知的障害者と判定される人が全体の16%くらいになり、あまりに人数が多過ぎる、支援現場の実態に合わない、など様々な理由から、「IQ85未満」から「IQ70未満」に下げられた経緯があります。

・こうやってこうやったらこうなる、といった論理的思考は、「思索の深さ」とも呼ばれています。何ステップ先まで読めるかを予想する力といってもいいでしょう。

・この世の中で普通に生活していく上で、IQが100ないとなかなかしんどいと言われています。

・違いが出るのは、何か困ったことが生じた場合なのです。いつもやっていることならいいのですが、いつもと違ったことや初めての場面に遭遇すると、どう対応していいか分からず思考が固まってしまうことがあります。

・育児は予期できないことの繰り返しです。そこで、もし親に知的なハンディがあれば、パニックを起こす、赤ちゃんが嫌がっていても同じ方法を繰り返す、育児放棄して逃げてしまう、などの行動に出る可能性があるのです。

・少年院の非行少年の中にもいました。少年院で教官の先生から注意や指導を受けると、「僕は褒められて伸びるタイプなのに」と泣きながら言い訳をしたりする少年が。きっと親からそう言われてきたのでしょうが、その結果が少年院です。

・「褒める」「話を聞いてあげる」は、その場を繕うのにはいいのですが、長い目でみた場合、根本的解決ではないので逆に子供の問題を先送りにしているだけになってしまいます。例えば、勉強ができないことで自信をなくしイライラしている子供に対して、「走るのは速いよ」と褒めたり、「勉強できなくてイライラしていたんだね」と話を聞いてあげたりしても、勉強ができない事実は変わらないのです。

・問題なのは自尊感情が低いことではなく、自尊感情が実情と乖離していることにあります。

・漢字が覚えられないというのは、形を認知する力が育っていないからなのです。

・認知行動療法は、考え方を変えることによって不適切な行動を適切な行動に変えていく方法ですが、「考え方」を変える以上、ある程度の「考える力」があることが当然の前提になっています。

・子供の心に扉があるとすれば、その取手は内側にしかついていない。

・いくらWISC検査で判明したからといって、学校の先生に「ワーキングメモリが低いことが原因でした」と伝えたところで、一体何ができるでしょうか?

・コグトレ(認知機能強化トレーニング)は、認知機能を構成する5つの要素(記憶、言語理解、注意、知覚、推論・判断)に対応する、「覚える」「数える」「写す」「見つける」「想像する」の5つのトレーニングからなっています。

・現在、刑務所にいる受刑者を一人養うのに、施設運営費や人件費を含め年間約300万円かかるという試算があります。もしその受刑者の中の一人でも健全な納税者に変えられたら、大きな経済効果があります。

・大雑把に計算して一人当たり年間100万円程度は何らかの形で税金を納めていますので一人の受刑者を納税者に変えればおよそ400万円の経済効果になります。



ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

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  • 作者: 宮口 幸治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/07/12
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ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

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  • 作者: 宮口幸治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/07/26
  • メディア: Kindle版



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『字が汚い!』 [☆☆]

・「きれいな字ですね」と言われるより「読みやすい字ですね」って言われる方がうれしいことはうれしいっスね。

・あとで調べたところによると、埼玉は書写教育が盛んなのだ。そのため、筆のようにメリハリがつけられる10Bの書写用鉛筆が埼玉県限定で販売されているほど。

・私たちが日常生活で必要とされているのは、読みやすく、人を不快にさせない程度の字です。その程度の字なら練習せずとも書けるようになります。

・字がうまい人ほどゆっくり書く。うまい人でさえゆっくり書くのに、みなさんが速く書いてきれいに書けるわけがない。

・とりあえず自分の名前や住所だけでも続け字でサラサラっと書けるようにしておけば、いろんな場面で役立つことは間違いない。

・ペンは中指に置いて親指で押さえましょう。人差し指は乗せるだけ。で、親指の腹を意識して書くといいと言われています。

・世間的にはローマ字入力が多数派だろうが、日本語の文章をローマ字で打つ──すなわち頭の中で一度ローマ字に変換するというのが理解できない。それはもはや日本語とは別の何かではないか。日本人なら、かな入力。



字が汚い! (文春文庫 し 68-1)

字が汚い! (文春文庫 し 68-1)

  • 作者: 新保 信長
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/10/07
  • メディア: 文庫



字が汚い!

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  • 作者: 信長, 新保
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/04/14
  • メディア: 単行本



字が汚い! (文春文庫)

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  • 作者: 新保 信長
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/10/07
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